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山猿

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アイ・オブ・ザ・タイガー

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「チャンピオンズヒート5・Lフライ級6回戦」(2009年4月12日@大阪府立体育会館第一競技場)
元高校6冠:井岡一翔(井岡)○TKO3回26秒●タイ国フライ級1位:トンタイレック・ポー・ウォラシン(タイ)

公式発表による観衆は8253人。前日、同会場で行われたWBA世界Sフライ級タイトルマッチの倍以上となる観客を集めた井岡一翔のプロ転向第一戦。さすがに8253人は言い過ぎでも、名城の世界戦に比べるとアリーナに設置された座席は明らかに多く、客が入っていたことは間違いない。

しかし関西のボクシングファンにとっては忙しい週末だった。10日金曜日から三日連続四興行。おれは金曜の府立第二でのハラダジム主催興行は無視しましたが、日曜日はポーアイ(14時開始)から府立(17時開始)まで大移動。阪神電車が嫌いなので、三宮から難波まで乗り換えなしで行けるという3月20日に開通した阪神なんば線も使わない。JR新快速→御堂筋線という移動で、府立第一の第5試合(メインから数えて四試合目)の途中で会場入り。7000部用意していたというパンフはすでに配布が終わっていた。会場に着いてもいろいろ用事があり、間に合った前座三試合は見ることなくメインに入った。

井岡は白地にグリーンのラインの入ったガウンで入場。おお、入場曲は叔父でもある元二階級王者・井岡弘樹会長がキャリア後半で使っていた「Eye of The Tiger」じゃないか。
初回、井岡は前傾気味の構えからシャープな左ジャブを絶え間なく放ち、距離とリズムを確保。繋ぎの速い左右連打には効果的に左ボディが組み込まれる。バランスが良いことに加えて不必要に強振しないため連打が続く。ラウンド後半には脚を使ったアウトボクシングも披露。身長、リーチは恵まれているように見えないが、脚を使いながらスーと伸ばす左ジャブの打ち方は井岡会長の現役時代を彷彿とさせる。来日経験豊富なトンタイレックも気合が入っており、左右フックを思い切り振り回していたが、井岡は余裕のあるバックステップで外していた。
3回、開始直後に左フックをジャストミートして効かせると一気の連打でロープ、コーナーへと追い込み、滅多打ちでストップ。同時にキャンバスに崩れたトンタイレックの額からは大量出血。左フック一発で11針縫う裂傷を負わせたのだからパンチも切れていたのだろう。
「こんなに大勢のお客さんに応援してもらって気持ち良くボクシングができました。期待を力に変えました。叔父さんを超えて三階級制覇します」と力強く宣言。

予定通りの完勝デビューを飾り、7月26日に行う第二戦では日本ランカーとの対戦を掲げる。特に短いラウンド設定にした場合は十分勝負できるどころか勝利を狙えるだろう。ただ、無理に三戦目での日本王座獲得などの記録に拘る必要はないと思う。非常に優れた選手ではあるが、大物と目されるボクサーに共通する“強さ”といったイメージが伝わり難いことも確か。典型的なアウトボクサーだった井岡会長もそうだったが、速射連打型の一翔も派手なKOシーンを多発させるタイプではない。結果以上のものが求められるスターボクサーの宿命を背負いながらも、スタイルを不必要に崩すことなく、勝ち続けることで世界を目指してほしい。
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by the_leaping_hare | 2009-04-17 17:37 | Box
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