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山猿

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生きる伝説と呼ばれた男

ボクシングで視聴率を稼ぐことに味を占めたTBSが昨日の「金スマ」という番組で、1994年12月4日、名古屋市南区の名古屋市総合体育館レインボーホール(現・日本ガイシホール)で行われた「WBC世界バンタム級王座統一戦・薬師寺保栄vs辰吉丈一郎」を長時間に渡り特集していました。辰吉本人も出演してROOKIESとともに試合を振り返っていました。
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「ほぼノーカット」とは言い過ぎでも、入場シーンから判定が出るまでを当時の実況で、試合の流れを把握できるくらいの部分は流れました。辰吉のプロ二戦目の相手を元世界王者とする事実誤認があったり、最終ラウンドのラストで変な歌が挿入されたりしたのはいただけませんでしたが、15年前の試合をこれほど取り上げてくれたことはボクシングファンとして感謝すべきと思います。何回も見ている試合なので、新たな発見などはありませんが、久々に見入ってしまいました。
まあ、TBSとしては薬師寺には興味がなく、本当なら辰吉の一代記でもやりたかったのでしょうが、辰吉の試合の大半の放映権が日テレにあるため、唯一保持する世界戦(系列局のCBC)を最大限に利用してこういう形になったのでしょう。次週に続くそうですが、次回はバンコクでのサーカイ戦が中心になるのでしょうか。

「薬師寺×辰吉」については94年の社会的記憶として最も印象に残っている出来事です。元々、おれは辰吉ファンでしたが、この時は試合前の発言があまりに度が過ぎていて薬師寺を応援していました。なお、現在の辰吉にはまったく興味がありません。
この試合は薬師寺のベストファイトですね。5度のダウンを奪って返り討ちにした前王者・辺丁一(韓国)との第二戦でのパンチの切れも忘れられませんが、異様な雰囲気での一戦で圧倒的不利を囁かれながらも、淡々と自らの戦略を貫き通したこの試合に薬師寺のボクサーとしての真骨頂が表れていると思います。
辰吉については岡部繁戦やレイ・パショネス戦を特にマニアな方々はベストファイトに挙げることが多いですが、おれは全然違っていてラバナレス第二戦。勝利の代償として網膜剥離を負った試合だけに、賛同する人は少ないですが、岡部戦やパショネス戦、そしてリチャードソン戦のボクシングをできる選手はいても、ラバナレス第二戦でのボクシングは辰吉にしかできない生き様そのものだったと思っています。
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by the_leaping_hare | 2009-05-30 17:18 | Box
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