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山猿

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チャンピオンズヒート6

「48・5キロ契約8回戦」(2009年7月26日@大阪府立体育会館第一競技場)
高校6冠:井岡一翔(井岡)○TKO2回2分59秒●日本ミニマム級7位:松本博志(角海老宝石)
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セミファイナルに登場したWBC世界Lフライ級7位の國重隆(大阪帝拳)が格下タイ人相手に見どころの欠片もない8ラウンズを演じ、澱ました会場の空気を一変させた。
井岡一翔がプロ2戦目で実力者・松本を撃破。2回終盤、右ボディで二度効かせておいてから顔面に右フックを痛烈に叩き込むと、松本は一瞬遅れてふらつきながらダウン。ダメージは深く、再開後に一翔がラッシュを見せると同時にレフェリーが試合を止めた。

8試合が用意されたこの日の府立第一で、唯一KO決着に終わったのがこの試合。
17時開始の第一試合から4時間近くが経過してからのスタートだったが、退屈な前座を忘れさせてしまうほど、見事に締めたのは公称8000人の観衆を集めたメインに相応しい。

デビュー戦では叔父・井岡弘樹会長が現役時代後期に用いた「Eye of The Tiger」で入場したが、今回はリミックス。ジミー・レノン・Jr.のコールとエミネムの「Without Me」が入るやつ。そう、“元祖高校6冠”粟生隆寛の入場曲だ。

立ち上がりからナメてるのかと思うほど元世界ランカーを圧倒。ノーガード、スイッチ、左右アッパー連打とやりたい放題。スピード差は歴然で、防御勘、当て勘ともに一翔は抜群。大きなフックを見せておいて頭を下げながら入ってくる松本に距離測定もなしに合わせる右アッパーが鋭い。井岡会長が大の苦手だったサウスポーへの対応にも問題がない。

松本の実績を知っているならば、KOするのは至難の業だと思えたはず。99年5月16日、小倉北体育館で、当時のWBA世界ミニマム級暫定王者ソンクラーム・ポー・パオインとノンタイトル戦を行い、3−0の判定勝ち。規定体重内のため敗れたソンクラームは王座を剥奪された。また、08年1月14日には横浜文化体育館で現WBA世界ミニマム級王者(当時同級1位)のローマン・ゴンサレス(ニカラグア)と対戦。大差判定負けながらフルラウンドを戦い抜き、16戦全勝全KOだったロマゴンのパーフェクトレコードを止めている。

勝つだけでも評価できる相手を、まったく問題にせず鮮やかに倒した。これで日本ランク入りは確実。国内史上最短となるデビュー3戦目でのタイトル獲得も現実味を帯びてきた。

前座において、マニア注目だった第5試合だけは触れておきたい。

「53・0キロ契約6回戦」
石田匠(井岡)○判定●森川真一郎(高砂)

08年大分国体バンタム級少年の部優勝の石田が08年Sフライ級新人王西軍代表の森川に3−0の判定勝ち。スコアは59−56、58−57、59−57。この日のジャッジは全体的に興行主の井岡ジムへやや甘めの傾向が見られたが、石田の勝ちは疑いのないところ。おれは58−57で石田を支持。
17歳の石田にしてみればあまりに危険なマッチメイクだった。初回に森川の右クロスを貰って腰を落とし、2回も打ち合いでは劣勢。しかし森川がプレスを弱めた3回以降、中間距離から速いワンツーを飛ばしてポイントを挽回する。森川は相手の攻撃を正面から受け止める悪癖も出て自滅に近い失速。ギャンブルマッチを制した石田の今後に注目したい。森川も西日本屈指の好選手だが、相手の“勢い”に飲み込まれたこの敗戦はあまりに痛すぎる。
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by the_leaping_hare | 2009-07-27 05:10 | Box
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