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山猿

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The REAL V10

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「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(2009年12月18日@ワールド記念ホール)
王者:長谷川穂積(真正)○TKO4回2分38秒●同級9位:アルバロ・ペレス(ニカラグア)

フィニッシュは上質そのもの。
タイミングを探りながら左ストレートを幾度か当てることで、好ましくない間合を崩すには前に出るしかないと挑戦者を追い詰める王者。そして実際に踏み込んできたところに鋭い左ショートを直撃。右の返し、左ショートと続く3発のコンビネーションとともに挑戦者は真下に急落下したが、スローVTRでも確認しない限り、何が起こったのかわからない。別次元。滅多に見られるものではない。

フィニッシュシーンは鮮やか過ぎたが、そこまでの長谷川の動きは良いものには見えなかった。3連続初回KOの可能性があったファーストラウンドはまだしも、2回以降も脚を使わず、好戦的で大振りな挑戦者に合わせた荒いボクシングを展開。2回終盤にはシューズを踏まれて後方に大きくバランスを崩すシーンもあった。キャンバスに手は付いていないものの、リングが滑り過ぎたベチェカ戦を除き長谷川がバランスを崩すなどこれまでにはないこと。減量の悪影響はフットワークに表れ、パワーボクシングへの偏重に繋がっている。

もちろん、この一戦に限ってみれば、苦しんだという段階には至っておらず、圧勝には違いない。同時に、バンタム級では長谷川のベストパフォーマンスはもう見ることができないような気もする。
それにサーシャ・バクティン(ロシア)の挑戦を受ける気がないのなら、このクラスには好敵手が見当たらない。具志堅超え?あと4試合はここにきてもまだ遠い話だ。

09年の長谷川は3戦3勝3KO。
圧勝続きの陣営にとって誤算があったとすれば、西岡利晃がジョニー・ゴンサレス(メキシコ)の挑戦を退け、WBC世界Sバンタム級王座に君臨し続けていることか。
個人的にはWBAのSバンタム級を目指してほしい。V10王者の決断を楽しみに待ちたい。
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by the_leaping_hare | 2010-01-07 23:59 | Box
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