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山猿

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THE HEAT

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「CHAMPION'S HEAT 7」(2009年12月29日@大阪府立体育会館第一競技場)

「Lフライ級10回戦」
WBA世界同級9位:國重隆(大阪帝拳)●判定○日本ミニマム級6位:井岡一翔(井岡)

09年ラスト興行、府立第一は大入り。
相当数の招待券が出ていることはわかるが、開場時、入場待ちの長い行列ができていることには驚いた。西日本で最も動員力のあるボクサー・井岡一翔のプロ3戦目は暫定世界戦を前座に置いて堂々メインで開催。

クリンチを繰り返して相手をいらつかせ、リズムを失ったところに軽い左をポンポンと当てる。実にやり難いサウスポー・國重との対戦に踏み切った井岡陣営。だが試合を見ればその自信も頷ける。
初回こそ國重の左ストレートを貰ったが、2回以降、低い重心からプレッシャーを強め、回転が速く多彩なコンビネーションで老獪な世界ランカーを攻略。スピード、手数、積極性で上回っていることは戦前から明白だったが、抱きついてくる國重に左フックを的確に当てるなど戦術面でも勝っていた。10ラウンド戦い抜くスタミナも問題なし。國重は9回に偶然のバッティングで左眉を大きくカット。バッティングも武器とするベテランを自爆に追いやったホープの完勝だった。
3戦目での世界ランク入りって、国内最短かな?採点は99対92、97対94、97対93。おれは99対91。

WBA、WBCのLフライ級の現王者を考えれば、次戦での井岡の世界挑戦は現実的ではなく、強行しないと思う。ただ、辰吉丈一郎、名城信男の持つ8戦目の国内記録更新の可能性は十分にある。

「WBA世界Sウェルター級暫定タイトルマッチ」
暫定王者:石田順裕(金沢)○判定●同級15位:オネイ・バルデス(コロンビア)

そしてセミファイナル。注目度、試合内容、試合の盛り上がり、挑戦者の力量のいずれにおいても前座が相応の暫定王座戦。そもそも、試合決定の正式発表も試合2週間前とかだったし、やる意味あんのかね?JBCも坂田のフライ級挑戦に文句をつけるくらいなら、こういうのこそ管理しろと思う。

8月の決定戦では左ジャブを突くだけの安全策に徹した石田は今回、自分からも攻めていった。左ジャブが生命線であることに変わりはないが、右を打ち込むことへの躊躇いは初回からなく、本来のスタイルだった。ただ、バルデスの前進を左で迎え撃つという作戦は成功したとはいい難く、序盤は挑戦者の大振りの左右フックもヒット。しかし、バルデスは単発で追い脚がなく、石田をトラブルに陥らせるまでには至らない。4回にバルデスはサウスポーにスイッチするが、効果はなく、ラウンドが進むにつれて攻撃よりも防御に適した距離へシフトしていく石田が試合をコントロール。10回には右ストレートの打ち下ろしを側頭部に当ててダウンを奪う。ジャッジは117対110、119対108、118対109。おれは117対110。

この日の府立は興味を覚えるカードが並んでいたが、なぜか凡戦続き。唯一のKO決着となった第4試合の「Lフライ級8回戦」に至ってはチャンピオンカーニバル出場が内定している日本ミニマム級1位の武市晃輔(金沢)がタイの噛ませ、その名もスーパーボーイ・ロンレアンギラコラット(タイ)にあろうことか初回に左ジャブでダウンを奪われる失態。3回逆転KOで命拾いして勝利者インタビューでは「思いの外、パンチがあってびっくりしました。さすがスーパーボーイかな、っていう感じですね」と答えてみたが、会場は無反応。日本ミニマム級王者・八重樫東(大橋)挑戦へ向けて、お寒い勝利となった。ただ、この試合、契約ウェイトが48・0キロであることが相手側に伝わっておらず、計量日に急遽、Lフライ級に変更となった。何とも杜撰な運営。試合決定からの短期間で契約ウェイトをつくり、47・9キロでパスした武市は少々かわいそう。

そういうわけで、判定続きのグダグダ興行はスカイAの生中継(19〜21時)には収まらず、放送は延長。21時までしか予約していなかったおれは井岡戦の途中までしか録画できていなかったよ。
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by the_leaping_hare | 2010-01-08 16:10 | Box
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