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山猿

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KO Dynamite

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「WBA世界Sフェザー級タイトルマッチ」(2010年1月11日@東京ビッグサイト・東3ホール)
王者:ファン・カルロス・サルガド(メキシコ)●TKO12回2分48秒○同級3位:内山高志(ワタナベ)

トップリーグ公式サイトより
1月12日、プレーオフ記者会見@青山ベルコモンズにて。
サントリーサンゴリアス・清宮克幸監督「昨夜、ボクシングをテレビで観てまして、素晴らしい試合で、たぶんこの10年でベストマッチではないでしょうか。会場のどよめきが、いつまでも消えないんですね。あー、ラグビーも、会場のどよめきが消えないような、このような終わり方にしたいと思いまして、そんな秩父宮にしたいと思います」

この10年でのベストマッチとは言い過ぎでも、すばらしい試合だったと思う。年明け早々、年間最高試合候補といえる攻防が繰り広げられた。

基本技術があり、タフネス、パンチ力にも優れた内山に有利の予想が立たなかったのは、サルガドの実力が実際のところよくわからなかったから。

昨年10月10日、代々木第二でホルヘ・リナレス(帝拳/ベネズエラ)を僅か73秒で沈めて戴冠したパンチのキレは相当なものだったが、あの試合だけなら「ラッキーパンチ」の一言でも片付く。ただ、戦績が22戦無敗であり、実力があるようにも見える。実はかなり弱いのかもしれないし、もしかしたらとてつもなく強いのかもしれない。攻略への戦略を立て難い相手であった。

そのような状況下、30歳にして内山が世界初挑戦。
サルガドには想像し得る以上の強さはなかった。それにしても見事なまでの内山の完勝だ。
サルガドはメキシカン特有の変則的なリズムから左フックのスピードを変えて打ち分けるスタイルで意図的に遅いパンチを当てる技術にも長けており、それがリナレスを倒した踏み込みの効いた体ごとぶつけるような左フックをより活かしている。

しかし、内山はこの左フックを貰わなかった。
勝因をひとつ挙げよ、というのなら左フックを浴びなかったということになる。読み取り難い王者の左フックの打ち分けのモーションに対応して右ガードをしっかり固めることでほぼ完璧に被弾を防いだ。そして相手のボクシングに合わせることなく、初回に左フックを叩き込み、ペースを掴む。サルガドのようなペースアップのできないタイプには時間とともに慣れてくるもので、ラウンドが進むにつれてペースはますます内山のものになる。
サルガドにはインサイドを打ち抜く右ストレートがないこともあり、内山の強い左ジャブがより効果を発揮した。内山もパンチの回転は決して速いとはいえないが、左ジャブで相手をコントロールすることで繋ぎの時間を確保。続く左フックを当てることに幾度も成功した。

ポイント的にも勝利は間違いない最終回に倒したことも評価したい。それまでほとんど空振りしていた右ストレート(ワンツーのツー)の距離を最後の最後になって掴んだ。王者のプライドを断ち切り、嫌倒れさせて、怒濤のフィニッシュ。

最終回、12秒を残してのストップは、世界戦が12ラウンド制になってからでは日本選手絡みでの最も遅いKO決着。よく仕留めた。ちなみにこれまでは95年4月1日、バッファロービルズ・スター・アリーナでのWBC世界ミニマム級戦で王者リカルド・ロペスが挑戦者タバナス大塚(JA加古川/比国)を12回2分45秒TKOで下した試合。国内開催に限っていえば、97年7月26日、横浜アリーナでのWBA世界Jフェザー級戦で、王者アントニオ・セルメニョ(ベネズエラ)に葛西裕一(帝拳)が12回2分35秒TKO負けしています。

あと、内山は畑中清詞会長に顔が似てると思ったのだが、それはどうでもいいか。そんで、清宮サントリーも負けてしまったな。
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by the_leaping_hare | 2010-01-24 23:59 | Box
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