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山猿

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WHO'S THE CHAMPION?

「WBC世界フライ級王座統一戦」(2010年3月27日@有明コロシアム)
王者:亀田興毅(亀田)●判定○暫定王者:ポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)
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114対114というのはランダエタ・第1戦ほどではないにせよ、あり得ないスコア。これだけ実力差のある試合で、フルラウンドを戦い抜き、客席に深々とお辞儀をしてリングを降りた亀田については一応評価はできる。しかし試合後、亀父が暴れた。陣営はこの内容で勝つつもりだったのか。さすがに無理がある。やはり中間採点のあるWBCは亀田家には向いていないと思う。それとも、興行主が宮田ジムでなかったならば、観衆もたったの1900人ではなく、この内容で違う結果が出ていたというのか。マジョリティ・デシジョンであれ、ポンサクレックの勝利という結果には安堵を覚えた。

完全復活どころか、あの大毅までチャンピオンになってしまったため、亀田家にも慢心が生じたか。あれほど対戦者選びに慎重かつ間違いがなかったのに、いくら対戦が義務付けられているとはいえ、あまりに簡単に、策も持たずにポンサクレックを迎えた。
ただ、当の興毅本人はポンサクレックの強さを過剰なほど感じていたように思う。立ち上がりから慎重というよりは自信を欠いたような消極的なボクシング。攻撃よりも守備重視、無為に初回を過ごしたが、2回30秒過ぎ、クリンチ際に右フックを叩き込まれたことで流れが決した。
完全にビビってしまった正規王者は、より距離を取り、重心を後方に置く。パンチを出してもガードポジションに戻すことばかりを考えているため伸びず、威力はない。内藤大助戦で冴えたリードなしで放つ左ショートストレートを使ってみるが、そもそもの立ち位置が遠過ぎ、踏み込みも足りず、対サウスポーへの距離の違いもあり、まるで機能しない。普段使わない右ジャブを打ってみるが、そこに意図はない。

この試合で最も勝敗を左右する要素だと思っていた最初の中間採点発表では38対38、37対39、36対40で、ポンサクレックが0対2でリード。劣勢なことは重々承知も、あわよくばポイントだけは…なんて希望も断ち切られた亀田は戦い方も定まらない5回早々、バッティングで右目上をカット、流血。亀田って、カットしたことあったっけ?練習でカットして試合を延期したことはあったけど。
偶然のバッティングでポンサクレックには減点1。出血の酷い亀田はますます自信なさげな表情となりドクターチェックを受ける。負傷判定への計算も働いただろうが、試合はすでに5回、そして4回までの採点結果がそれを許してくれない。ポンサクレックの試合運びのうまさに唸ってしまったね。ヘッドバットはむしろ亀田が仕掛けたかったはず。現に自分から頭を持っていくシーンも多かったが、頭の位置を入れ替えることのできるポンサクレックと上体の動きがなくガードを固めたままの亀田ではその被害にも差が出る。ただ、亀田陣営の止血は見事だったが。

8回終了時に1人のジャッジが亀田リードとなっていたため、最終的に1対1のドローで、王座統一ならず両者防衛か、なんて不穏な憶測も過ったが、最終回まで亀田に見せ場なし。おれが亀田に与えたラウンドは5、7、12の3つなので、減点を加えて採点は111対116。スコア以上に完敗感が漂う。
ポンサクレックは全盛期ほどのパワー、キレは感じられないが、技術は極上。右フックから右アッパーへのコンビネーションなんてシビれるね。構えに難のある亀田に対してボディを叩いてアッパーを入れるという正攻法の崩しも当然のように披露した。入場曲はオジー・オズボーンの「Zombie Stomp」。おれ、高校生の時に「No More Tears」買いましたなあ。うーん、内藤に2度続けて勝てなかったことが信じられない。

初黒星を喫するのが遅過ぎた気もするが、亀田興毅にはこれは必要な敗戦だと思う。ダイレクトリマッチをしても勝ち目が薄いことは誰よりも敗者自身が感じているだろう。
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by the_leaping_hare | 2010-03-30 10:00 | Box
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