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山猿

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新しい亀の時代

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「第31回チャンピオンカーニバル、ダブルタイトルマッチ」(2010年4月12日@後楽園ホール)
◆日本Sバンタム級タイトルマッチ
王者:芹江匡晋(伴流)○判定●1位:玉越強平(千里馬神戸)
◆日本Sライト級タイトルマッチ
王者:小野寺洋介山(オサム)●TKO9回2分5秒○1位:亀海喜寛(帝拳)

ダブルの衝撃を体感せよ。
玉越と洋介山を応援していたのだが、どちらも負けてしまった。
フジテレビNEXTで生中継。仕事中に音声なしでテレビ観戦。

ますはSバンタム級。
芹江はバタバタ、玉越はグタグタで両者まったく噛み合ず、クリーンヒットの少ない展開。玉越は3回にバッティングで額をカット、6回にラビットパンチで減点1。おれの採点では97対93で芹江。公式スコアは95対96、97対92、96対93。1人が挑戦者に付けたことは意外に思った。

玉越は04年6月19日に後楽園ホールで日本王者・中島吉謙(角海老宝石)に挑み4回2分17秒負傷ドロー、07年6月3日に神戸サンボーホルで東洋王者のウエート・サックアングレーン(タイ)からダウンを奪うも0−3判定負け。実力、実績の割にランキングは上がらず、再挑戦の機会が巡ってこなかったのは帝拳の千里馬ジムに対する嫌がらせ以外の何ものでもないが、昨年の最強後楽園で優勝して文句なしに指名挑戦権をゲット。
ようやく掴んだチャンスへの気負いからか、立ち上がりから力みが目立ち、右パンチがワイドなるという悪い時の癖が出る。伸び上がるようにジャブを打ちながら突っ込んでくる芹江の攻撃には右へ動くことで応じていたが、上体の流れる王者に向けて返す右ストレートの精度が非常に悪く、有効打にならないどろこか、たびたびラビットパンチと判断された。右ストレートをミスしながらも強引に左ボディに繋げることでいくつかのポイントを拾うが、それ以上に王者の突進をかわし切れずロープに詰まって防戦となるシーンの見栄えが悪い。敵地挑戦という境遇も重ねると、決定機を作れなかった玉越よりも前に出ていた王者にポイントが流れるのは仕方がないだろう。やろうとしたボクシングができなかったという点では挑戦者よりも王者の方に課題の残る試合ではあったが。

Sライト級は挑戦者の圧勝。
亀海が初回と2回にダウンを奪い、一方的なペースのまま9回に痛烈なワンツーでフィニッシュ。8回に小野寺がブレイク後の加撃で減点1。亀海は今年度のCCのMVP確定だろう。

これはもう岡部繁VS辰吉丈一郎、赤城武幸VS渡辺雄二、松倉義明VS名護明彦に連なる“インパクト王座交代劇”と言っていい。レフェリーによっては初回、もしくは3回までに試合を止めていただろうが、9回まで試合が縺れ込んだことで、松倉VS名護戦の流れに近いものとなった。
亀海は最初のダウンを奪うきっかけとなったオンガード状態からまっすぐ伸びる打ち下ろしの右、フィニッシュのワンツーの右など強打が際立っていたが、それ以外でもブロッキングの巧さ、8回のラッシングパワーなど高い能力を見せつけた。
元トップアマの帝拳の選手というだけでまったく応援する気にならないが、日本の中重量級では一応暫定王者の石田順裕(金沢)以外でただ一人、世界を口に出してもいいレベルのボクサーであることには異論はない。そして小野寺の根性も見事だった。評判違わぬ好試合でした。
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by the_leaping_hare | 2010-04-13 23:43 | Box
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