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山猿

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金井晶聡復活

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「REAL SPIRITS Vol.8」(2010年5月22日@神戸市立中央体育館)
◆西日本新人王予選Sフライ級4回戦
木原涼太(Gツダ)△引き分け▲仲田雅宗(八尾) ※木原勝者扱い
◆西日本新人王予選Sバンタム級4回戦
中岡雅司(大星森垣)○KO1回1分35秒●徳永章宏(高砂)
◆西日本新人王予選フェザー級4回戦
赤堀亮(大鵬)○判定●三輪直也(姫路木下)
◆西日本新人王予選Sフェザー級4回戦
柳瀬達也(エディタウンゼント)○KO1回2分14秒●安田善郎(大鵬)
◆西日本新人王予選ライト級4回戦
塚元斗夢(六島)○ 判定●田中敦朗(塚原京都)
◆西日本新人王予選Sライト級4回戦
岡本和泰(奈良)○KO2回1分46秒●久住一将(尼崎亀谷)
◆4回戦
波田賢汰(真正)○判定●林正敏(大阪帝拳)
◆6回戦
上村徹(真正)△引き分け△ 山崎浩一(明石)
◆8回戦
伊波パブロ・カスティーヨ(真正)○TKO7回2分35秒●福岡孝太(明石)
ベッチバンボーン・ソータナビニョー(タイ)●判定○高野誠三(明石)
伊波ファン・カスティーヨ(真正)●TKO回2分6秒○金井アキノリ(姫路木下)

2日連続で神戸市中央区で興行が行われた。
主催はそれぞれ真正と千里馬神戸。両ジムの関係は言うまでもないが、だからこそ今回のように同時期に近くの会場で興行が打たれたりもする。

真正ジムが神戸市立中央体育館を本拠地に移してから2回目の興行。前回の4月よりもカードは良いのだが、奇数月はテレビなし。しかし、メイン開始前に長谷川穂積選手がリング上で再起の挨拶を行ったため、日テレのカメラが入っていた。メインも収録していた。会場はやはり大き過ぎて、今回もアリーナの設置座席は少なめ。おれはボクシング会場で飯を食べたりしないのだけど、タイ料理やタコス屋など売店が結構充実。

それにしても試合が多過ぎる。11試合、トータル58ラウンド。
前半6試合は新人王予選。毎年のようにレベルが下がっているが、今年もその流れは変わらず。最も良かったのはサウスポースタイルから左ストレートを的確に叩き込んで初回KO勝ちした柳瀬。一昨年、ライト級で引き分け敗者扱い準優勝の選手だからこれくらいできて当然か。その後、オープン戦の4回戦が行われ、10分間の休憩。

引き分けに終わった6回戦は妥当な判定だった。
8回戦は3試合。ペルー出身のカスティーヨ兄弟の弟・パブロがまずは登場。この選手がデビュー戦で負けた試合を見ているが、パワフルな兄・ファンとは顔も体型もボクシングスタイルもあまり似ていない。ここは明石ジムの豪腕パンチャー・福岡のKO勝ちと見ていたのだが、パブロの圧勝だった。大きく上回るリーチを活かしたジャブで距離をキープ。パンチの届かない福岡は踏み込んだところで、まだ距離が遠いという意識があるのか、やたらと大きなパンチばかりを振ってインサイドから打たれる。3回に福岡が強引に入ってきたところを右フックでダウンを奪い流れを決定づけたパブロが7回に連打でストップ。

セミファイナルは今興行で最も不要だった試合。08年西日本新人王バンタム級準優勝の高野がタイ人と対戦。タイ陣営にはジョー小泉氏が付いていたが、噛ませの実力を量り損なったのだろうか。高野が“セオリー”の左ボディを打ち込むが、相手は怯まないどころか、打ち終わりに右フックを合わせてきた。高野も慎重にならざるを得ず、判定決着。ただでさえ長い興行のメイン前に苦痛の8ラウンズ。場内の熱気も冷めた。判定は問題なく高野で、今回の8回戦3試合に真正ジムのスポンサー「DXアンテナ」から勝利者賞として贈られるテレビを確保。

メインはカスティーヨ兄。6月24日が初戦の「最強後楽園」にエントリーしているだけに、勝つのは当然、ダメージもなく圧勝するつもりでいたのだろう。その相手に選ばれたのがデビューから14連続KO勝利の日本記録保持者“姫路のKOスナイパー”こと金井晶聡改め金井アキノリ。金井は07年6月の武本康樹(千里馬神戸)戦での敗戦後に引退したが、今年2月復帰した。
試合は壮絶。金井はカスティーヨの強打に恐れることなく積極的に仕掛ける。ロープ際に追い込むと迷いなく踏み込んで右ストレートを打ち込み、効かせる。一方のカスティーヨもダメージを負いながらも右フックを返す。初回から両者がぐらつく。2回、ダメージの回復など待たずに仕掛けた金井がピンポイントで繰り出した右アッパーでカスティーヨはもんどりうってダウン。この一撃で勝負はあった。再開後、右アッパー連打でストップ。天才パンチャーの倒し屋としての嗅覚と、自らを“踏み台”にしようとした相手に対しての意地は見事だった。

JBCルールによりKO、TKO負けの選手は原則として90日間試合が禁じられるため、カスティーヨの「最強後楽園」出場はアウト。選手が負けたのは仕方のないことで、こういう試合を組むジムに問題がある。「最強後楽園」には代わって同僚の日本ライト級12位・鈴木悠平が出場するという。このような代替策が認められるって出鱈目もいいところ。まだ金井が出るというのなら納得できるが。真正ジムは毎月、興行を行うようだが、メインを張ることのできる選手も足りないのでは、と心配になってくる。

とにかく金井アキノリは復活した。この階級でもパンチ力は十分通用する。楽しみなパンチャーが帰ってきた。
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by the_leaping_hare | 2010-05-25 23:59 | Box
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