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山猿

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ドミトリー・ニクーリン

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「第35回尼崎スーパーファイトボクシング」(2010年9月12日@松下IMPホール)
◆Sフライ級4回戦 松井大輝(尼崎)○判定2-1●河本幸也(大鵬)
◆62・3キロ契約4回戦 川口将也(尼崎亀谷)●判定0-2○大浦純生(泉北)
◆ウェルター級6回戦 長島謙吾(尼崎)●判定1-2○巴山宏知(正拳)
◆バンタム級6回戦 山本隆寛(尼崎)○判定3-0●利幸トーレス(大鵬)
◆53キロ契約8回戦 帝里木下(千里馬神戸)○判定2-1●松元雄大(Gツダ)
◆Sウェルター級10回戦 野中悠樹(尼崎)○判定3-0●ドミトリー・ニクーリン(ウクライナ)

オール判定決着。
長島☆自演乙☆の弟は初回に右ストレートでダウンを奪うが、終盤はボディを効かされ大失速。逆転判定負けを喫した。山本は相変わらずすごい迫力の攻撃。勝利者インタビューでは闘病中の母親が試合2日前に他界していたことを明かした。初めてKOではなく判定勝ちとなったが、気持ちの入ったファイトでした。セミファイナルでは9戦全勝の東洋ランカー・帝里が苦戦。あまり手数を出さず距離を潰しにくる松元のボクシングに付き合い、スピードや技術の優位性を失う。揉み合いの拙さからバランスを崩され、4回には右を貰ってダウン。僅差判定勝ちはラッキーだろう。

メインは昨年11月1日に同会場で柴田明雄(ワタナベ)に判定負けして日本&東洋太平洋Sウェルター級王座を失った野中の再起戦。当初、発表された相手はWBA9位のビクトル・プロトニコフ(ウクライナ)だったが、プロトニコフの負傷により、同国人のニクーリンに変更になった。どちらも知りませんが、ニクーリンはWBO7位で21戦全勝(8KO)の強豪とのこと。
アマで300戦くらい経験しているということからガードが高く、硬質のジャブを突いてくる東欧系の面白味のないボクサーを想像していたが、ニクーリンはサウスポーのファイターだった。押し込んでくる馬力はあるが、追い脚はない。太い腕から繰り出すパンチはパワフルだが、リーチが短くパンチの軌道も限られている。26歳とのことだが、もう少し年寄に見える。脚を使える野中としては戦い方を限定することができ、相性の悪い相手ではないように思えた。
序盤、野中が瞬間的なスピードを生かして左カウンターを当てる。サイドへのフットワークで被弾を避けていれば、これでポイントになる。動きが落ちてきた後半はクリンチに頼る場面が続き、7回に野中がホールド、最終回にニクーリンがラビットパンチで減点。攻防は停滞したが、流れは手放さなかった野中が殊勲の判定勝ち。スコアは95対94、98対95、98対93。
ドミトリー・ニクーリン_e0042386_3114783.jpg

by the_leaping_hare | 2010-09-14 23:59 | Box
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