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山猿

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明暗

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「WBA世界フライ級タイトルマッチ」(2010年9月25日@東京ビッグサイト東4ホール)
王者:亀田大毅(亀田)○判定●同級5位:坂田健史(協栄)

距離を取る王者を追う挑戦者。クリンチの多い試合。接近戦での攻防がポイントを左右する。判定決着。
展開は大方思った通りでスリルのない試合だったが、勝敗を読み違えた理由をふたつ挙げておきます。
・3回、バッティングによる坂田の右目上のカット
・ラスト4ラウンズのポイントの行方

右眉付近のカットに関してはストップに直結するものではなかったが、出血が酷かった。クリーンヒットの少ない消耗戦では、あの流血は劣勢の印象を与える。加えて血が目に入ることで視界が閉ざされ、攻防に支障が出た。試合後半、坂田のパンチの精度は極めて低かった。手数では圧倒的に上回っていたが、あれだけ空振りが多ければ、マイナスイメージにも繋がる。というようにジャッジにも影響しかねない不運なカットだったのだが、キャリアに勝る選手がこういう事態に追い込まれていては話にならない。

終盤戦は坂田が追い上げるかと思っていたが、まったく逆。亀田が完全にポイントを押さえた。結局のところ、王者陣営が試合前に想定していたことを超える現象がリング上で起こらなかったということ。坂田の戦術とスタミナを見切り、事前に立てたファイトプランを遂行。ジャブ、クリンチ、ブレイク際での左右ショートフック、近距離でのスピード重視のパンチなど亀田がこの試合に向けて用意したものはラウンドが進むに連れて機能した。一方の挑戦者はスタミナに任せた愚直なアタックを繰り返すしかない。坂田の終盤の失速は「体力の限界」というよりは「スタイルの限界」。亀田が終盤を制し、試合に勝った。

パーフェクトな内容ではないので「完勝」とはちょっと違うが、亀田の「楽勝」といったところ。おれの採点は116対112で亀田。ただし、7回終了時は坂田が1ポイントリードしていた。

亀田は左ジャブの差し合いで優位に立ったことが大きかった。ジャブの威力で勝るだけではなく、スピード、精度でも上回った。ジャブで負けている坂田は踏み込むタイミングが崩れ、続く右ストレートの伸びも欠いた。無理に入ったところでクリンチに封じられた。
亀田はダメージを与えるパンチとして打ち終わりを狙う左フック、ジャブに合わせる右クロスも用意していたが、これらは不発。特に坂田の弱点である右クロスは「大毅、ジャブに右被せえ!」という亀親父の大声での指示が頻繁に拾われていたようにかなり練習していたはず。しかし、合わせられなかった。大毅は負けない選手として成長しているが、やはり攻撃力が物足りない。
TBSは亀田史郎氏の座席付近に集音マイクを設置していたのだろう。どうせならテレビに映る席に座らせれば良かったのに。とりあえず、V2戦に内藤大助(宮田)というのは勘弁してほしい。
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by the_leaping_hare | 2010-09-27 07:49 | Box
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