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山猿

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新人王対抗戦でダブルノックダウン

「新人王西日本・中日本対抗戦」(2010年9月19日@大阪府立体育会館第二競技場)
◆ミニマム級4回戦 伊藤秀平(真正)○判定3−0●北原和馬(畑中)
◆Lフライ級4回戦 村井貴裕(守口東郷)○判定2−1●菖蒲晋也(松田)
◆フライ級5回戦 角谷淳志(金沢)○KO2回1分29秒●岡本匡史(畑中)
◆Sフライ級4回戦 横山集(明石)●判定1−2○田中裕士(畑中)
◆バンタム級5回戦 大村起論(ハラダ)●判定0−3○柘植雄季(駿河)
◆Sバンタム級5回戦 西口直輝(森岡)●判定1−2○松本章宏(カシミ)
◆フェザー級5回戦 岡島広和(オール)△引き分け1−1△村松翼(駿河)
 ※新人王規定により岡島の勝者扱い
◆Sフェザー級5回戦 藤木孝史(新日本大阪)●KO1回1分16秒○藤澤光祐(大一SK)
◆ライト級5回戦 徳永幸大(ウォズ)○TKO5回3分2秒●田村将道(三河)
◆Sライト級4回戦 岡本和泰(奈良)○判定3−0●内山篤(松田)
◆ウエルター級4回戦 向真一郎(SFマキ)○TKO4回2分11秒●堀隆弘(HEIWA)

西日本開催だったので新人王対抗戦を観戦しました。
低調な西日本決勝から判断する限り、中日本の勝ち越しかと思っていましたが、終わってみれば西日本の7勝(うち1勝は引き分け勝者扱い)4敗。西日本が序盤に地元判定をしていたことも無視できませんが。
当初、10月23日とアナウンスされていた西軍代表戦は24日に開催日を訂正。というわけで、国技館での「WOW FES」と被ってしまうので観戦しないことが確定しました。
この日の勝者を振り返っていこうと思います。なお、西日本新人王時と評価が変わった選手もいます。
評価は以下の通りです。

A…将来性抜群。世界を狙える逸材。
B…かなりの好素材。日本、東洋に届く。
C…好選手。全日本新人王戦は勝って不思議でない。
D…対戦相手の力量、調子次第では全日本新人王も獲れる。
E…西軍代表になれれば言うことなし。

★ミニマム級 伊藤秀平(真正) D
8戦8勝(2KO)。20歳。右ボクサーファイター。
3戦3勝(3KO)の相手にスピードで勝った。体格で劣りながらも、ジャブの差し合いに負けず、出入りを激しくして右ストレートを好打。ともに右で効かせる場面があったが、効かされた後には必ず効かせ返していた伊藤が試合を支配。西日本決勝からの成長を伺わせた。

★Lフライ級 村井貴裕(守口東郷) E
6戦4勝(2KO)1敗1分。18歳。右ボクサーファイター。
ただ前進して右フックを上下に打ってくる平凡なファイター相手に終始劣勢。しかし、判定はスプリットの勝利。驚いた。試合後、敗者陣営がコミッション席へ抗議に向かっていたが、当然でしょう。

★フライ級 角谷淳志(金沢) C
8戦7勝(5KO)1敗。25歳。右ボクサー。
初回からシャープなジャブとフットワークでペースを掌握。ラウンド終盤、相手の起死回生の左フックを貰ってダウンしたが、2回も打ち合いを避けず、見事な連打からの右ストレートでダウンを奪ってKO勝ち。

★Sフライ級 田中裕士(畑中) D
3戦2勝(1KO)1分。18歳。右ボクサーファイター。
亨栄高ボクシング部出身。08国体フライ級、09年選抜バンタム級で3位の実績を持つ。パワーレスだが、手数は多く、打ち終わりにパンチを返す意識が高い。判定で完勝と思いきや、スプリット。会場の空気を感じ取ったのか、これ以降は不当判定は消えた。

★バンタム級 柘植雄季(駿河) B
6戦6勝(4KO)。19歳。右ボクサー。
中日本MVPの柘植は出場選手では別格の完成度。静岡のジムにこのような選手がいることに驚いた。構えがしっかりしており、何より目がいいのでほとんど被弾がない。相手が雑になった2回終盤には左フックを合わせてダウンを奪う。最終回に倒しにいかなかった点を除けば、文句のつけようのないデキ。全日本制覇は堅いように思う。

★Sバンタム級 松本章宏(カシミ) E
6戦6勝(2KO)。19歳。右ボクサーファイター。
両者、決め手を欠いて判定決着。前半戦、積極的に攻めた松本がジャッジの支持を得たが、Sフライ級までの判定基準なら負けてたかも。

★フェザー級 岡島広和(オール) D
8戦6勝(3KO)2分。25歳。右ボクサーファイター。
岡島は調整失敗なのか動きが重く、強打も不発。どちらも決定打がないまま判定に持ち込まれ、岡島が引き分け勝者扱い。

★Sフェザー級 藤澤光祐(大一SK) D
7戦6勝(4KO)1敗。21歳。右ボクサーファイター。
初回、両者の左フックが交錯し、ダブルノックダウン。ともにダメージでふらつきながらも立ち上がり、試合再開。リスク承知で左フックを打ち合い、2回目のダウンを奪った藤澤がKO激勝。左フックが強い。

★ライト級 徳永幸大(ウォズ) C
5戦5勝(5KO)。21歳。右ボクサーファイター。
西日本MVPの徳永が試合終了直前に連打からの右フックでダウンを奪う。カウント途中にストップとなり最終回3分2秒TKO勝ち。徳永はデビュー以来5連続KO勝利。スピードと接近戦での攻防がやや物足りないが、決定力と勝負強さは見事。

★Sライト級 岡本和泰(奈良) D
5戦5勝(2KO)。23歳。右ボクサーファイター。
対戦相手の内山はWBA世界Sフェザー級王者・内山高志(ワタナベ)の実弟。アマ経験があるらしいが、基本に忠実で力強いボクシングの兄とは似つかない変則フットワーカーだった。ピョンピョン跳ねながら鋭さを欠くパンチを狙うが、岡本は落ち着いてこれを迎撃。危なげなく判定をものにした。

★ウェルター級 向真一郎(SFマキ) D
7戦6勝(5KO)1敗。25歳。右ボクサーファイター。
初回から打ち勝ち、最終回に連打でストップ勝ち。

★ミドル級 井上博登(高砂) D
5戦4勝(2KO)1敗。27歳。右ボクサーファイター。
中日本のエントリーがなく不戦勝。

対抗戦では三賞がありませんが、個人的に選定しておきます。
MVP:柘植雄季、技能賞:角谷淳志、敢闘賞:藤澤光祐

KOが多く、おもしろい対抗戦でした。
西軍代表決定戦はフードパル熊本で開催。西部日本新人王はキャリアの少ない選手も多く、4回戦も増えるでしょう。敵地ということも考えると、序盤から仕掛けていくのが鉄則です。
新人王対抗戦でダブルノックダウン_e0042386_23464574.jpg

by the_leaping_hare | 2010-09-30 23:59 | Box
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