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山猿

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神戸文化ホール

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「REAL SPIRITS Vol.10 東洋太平洋Lフライ級タイトルマッチ」(2010年10月21日@神戸文化ホール中ホール)
王者:宮崎亮(井岡)○TKO11回2分37秒●同級12位:戎岡淳一(明石)

神戸市営地下鉄大倉山駅前の神戸市立中央体育館で2度興行を行った真正ジムが道路を隔てて向かいの神戸文化ホールで初開催。真正は平日開催するのも世界戦以外では今回が初めて。
おれの中ではこの建物は古くさい演歌や歌謡ショーを開催するところというイメージだった。使用されたのはメインの大ホールではなく、904人収容の中ホール。今回は宮崎、戎岡と客をそれなりに呼べる選手の対戦だったが、数段落ちるカードでも無理のないサイズだろう。今後、頻繁に使われそう。

ただ、試合は見難いと思う。完全な劇場型でリングはステージ上にある。ステージは客席よりもかなり高い位置にあるため、ほとんどの座席からリングを見上げるかたちになり、奥行きのある動きが分かり難い。一方でステージ上に設置されるリングサイド席は悪くない。ステップもなくステージ上ほぼフラットの高さにリングがあるため通常の会場と違って見上げる必要がないからだ。ステージに上がって立見するのもひとつの手だろう。

戎岡の試合なので辰吉丈一郎がいる。長谷川穂積、井岡弘樹会長、BS日テレの解説席には六車卓也氏と井岡一翔。なぜか大場浩平まで来場していた小空間は妙に濃密な空気。メインはなかなか見応えのある試合だった。
王者・宮崎のワンサイドゲームなのだが、そのボクシングが魅力的。スウェイを多用し、体勢を戻し様にスピード溢れる攻撃が始まる。左フック、右カウンター、左ボディ→顔面のダブルと仕掛けの起点も多い。加えて156センチと背が低いのに踏み込みがきついため頭も飛んでくる。これも脅威だ。時々、自爆しているが、宮崎の試合はバッティングがよく起こる。

一方的に試合を支配して8回終了時の公開採点ではジャッジ全員が80対72で宮崎のリード。倒し急ぐ様子はなく、9回は不覚にも戎岡の右ストレートを貰って右まぶたをカットした。あわや大逆転出血TKO負けの危機に陥ったが、セコンド陣も見事な止血技術を披露(カットマンはサラス?)。10回から再びエンジンを上げ、11回に連打ではなく強打を派手に叩き込むことでストップを導いた。

敗れた戎岡はディフェンスの劣化が著しいが、打たれ強いというか打たれ慣れている。宮崎の強打をまともに浴びながらもダウンはせず、ニヤニヤ笑いながら向かっていく。しかし、反撃の術までは持ち合せていなかった。

ガードに頼らず、ボディワークを駆使。攻撃の起点は多彩。パンチのタイミングもキレも十分。フットワークも使える。宮崎のボクシングはどことなくキャリア初期の辰吉に通じるのではないかと思った。被弾を厭わない性格的な部分も重なるし、レイ・パショネス戦のようなアウトボクシングを命じればそれなりにこなせそうな器用さもあるように感じる。
勢いに乗じ、大勝負に出てもおもしろそう。興国高の同級生で同門、同階級の“盟友”井岡一翔の存在が宮崎の「世界戦略」を左右するのは仕方のないところだが、井岡とはまた異なる魅力を持ったボクサーであることは紛れもない事実だ。

アンダーカードは以下の通り。
計5試合。平日18時開始ならこれくらいがちょうどいい。
セミは最終回にダウンを奪い返した菊地の勝ちもあるかと思ったが、大差(78対73とか)には呆れた。
◆Sフェザー級4回戦 山口翔太(真正)○KO1分57秒●林駿(ウォズ)
◆51.5キロ契約4回戦 岡崎雄(姫路木下)○TKO2回18秒●佐藤拓(明石)
◆48キロ契約8回戦 堀川謙一(SFマキ)○判定3−0●岩橋裕馬(森岡)
◆54.5キロ契約8回戦 菊地永太(真正)○判定3−0●蔡承錫(韓国)
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by the_leaping_hare | 2010-10-22 07:15 | Box
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