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山猿

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World Premium Boxing 12

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「WBC世界Sフェザー級タイトルマッチ」(2010年11月26日@日本ガイシホール)
王者:ビタリ・タイベルト(ドイツ)●判定○同級2位:粟生隆寛(帝拳)

WBCフェザー級の初防衛戦でエリオ・ロハス(ドミニカ)に完敗した粟生には「世界選手権銅メダル」と「高校6冠」の決定的な実力差を感じた。03年バンコク世界選手権銀メダル、04年アテネ五輪銅メダルのタイベルトに対しては、なおさらのことかと。これを番狂わせと言っては失礼か。粟生の快勝に驚いた。

勝敗を分けた最大のポイントはタイベルトの右拳の故障にあると思うが、終始前に出たこと、良好なコンディション、体格の優位性、パワーで勝ったことなど粟生に勝つ準備は整っていた。
さらに、4回終了時の最初の公開採点が少なからず影響したように思う。ここまで挑戦者が取ったラウンドは1回と3回。3回にはダウンを1度奪う。つまり37−38で挑戦者リードというスコアで満場一致と思いきや、37−38、36−39、35−39というアナウンス。35−39は完全に集計ミスだと思ったが、試合後に確認したところ、3回に7−10が付いていた。王者陣営とすれば、予定していたボクシングではポイントに繋がらないことを痛感したはず。加えて2回に右手甲を負傷。序盤に多発し、当たっていた右ストレートが使えない。それでいてKOを狙うわけだから左フックを力いっぱい振り回してスリップを繰り返すことも理解できないわけでもない。

序盤を優位に戦った粟生は、オスカル・ラリオス(メキシコ)第1戦ほどカウンター戦術に傾倒することなく、前に出てプレッシャーをかける。前進しながらの右ボディでタイベルトの左への動きを封じ、アッパー気味の左ボディでダメージを与える。世界戦のレベルになると、粟生が最も得意とする右ストレートに合わせる左ストレートのカウンターはなかなか当てさせてもらえないが、左ボディを見せることで、顔面への左ストレートも活きた。

5回以降採点するのを止めたが、問題なく粟生の判定勝ち。見事2階級制覇を果たした。勝利後の号泣は変わらずだが、ダウンを奪った後の変なダンスなどもなかったし、粟生の変化を感じた試合だった。
もしかして日本選手が世界戦で五輪メダリストに勝つのって、二郎さんがパヤオ・プーンタラット(タイ、モントリオール五輪Lフライ級銅)を連破して以来かな?長谷川の勝利に隠れてしまったが、快挙であることに違いない。

試合開始は18時30分。日テレの放送はディレイ(長谷川は生中継)。
久々の名古屋での世界戦ということで名古屋ゆかりの歴代王者も多数来場していた。おれが確認できただけで歴代世界王者は、浜田剛史氏、井岡弘樹氏、大橋秀行氏、畑中清詞氏、薬師寺保栄氏、飯田覚士氏、星野敬太郎氏、セレス小林氏、名城信男選手、西岡利晃選手がいた。粟生と長谷川の試合の間に休憩時間が生じたため、「ゴンサレスvsガッツ」、「アルレドンド×浜田」、「リチャードソン×辰吉」のビデオなどが場内スクリーンで流されたが、歴代世界王者をリングに上げて紹介したりすればいいのにと思う。
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by the_leaping_hare | 2010-12-02 02:25 | Box
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