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山猿

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長谷川穂積2階級制覇

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「WBC世界フェザー級王座決定戦」(2010年11月26日@日本ガイシホール)
同級2位:長谷川穂積(真正)○判定●同級1位:ファン・カルロス・ブルゴス(メキシコ)

ポイントアウトが可能なことを承知の上で、敢えて打ち合いを挑み、一歩も退かずに打ち勝った長谷川。ポイントリードが明らかな終盤でもそのスタイルは変わらないどころか、より拍車が掛かった。
違和感を覚える、不安を感じる、一体何を考えているのか、という声が上がるのも当然だろう。バンタムからフェザーへの階級アップとは無関係に、長谷川らしくないボクシング。だからこそ、この試合が長谷川にとって特別な試合であることが痛いほど伝わってきた。今回の長谷川はいくら打たれても倒れないような気がした。見事なまでに気持ちの入った激闘。すばらしい試合だった。

おれの採点では117対110で長谷川。8回にブルゴスがアクシデンタルバットでWBCルールにより減点1。本人はバッティングではないと不満そうだったが。

試合を通じてセコンドの慌てぶりを見れば、打撃戦は用意していた作戦というよりは長谷川自身の判断によるところが大きかったのだと思う。長谷川の試合というよりは辰吉丈一郎の試合を見ているかのようだった。例えば「辰吉vsラバナレス・第2戦」。テクニカルなボクサーの中で技巧を精神力が凌駕した瞬間の神々しいまでの美しさ。ここに記憶に残る名勝負を見た。

攻撃面では、得意とする左ストレート(捨て)→右フックのコンボ、左ストレートのダブルは、力が入り過ぎたことで軌道が大きくなり不発。バンタム級での試合よりも長い距離で戦った影響もある。いつも以上に危険なタイミングで放っていたカウンターは、バンタム級なら一発で終わらせているようなインパクトもあったが、ブルゴスは平然としていた。ここに「フェザー」を感じた。
ハイライトはやはり7回。左アッパーを直撃され、ダメージを負いながらも、打ち合うことでピンチを切り抜けた。主導権を渡すことなく9回には左アッパーのカウンターでブルゴスの右目を塞ぐ。ダウンは奪えなかったものの、最後まで試合をコントロールした。

予定される防衛ロードは3位ジョニー・ゴンサレス(メキシコ)→休暇王者エリオ・ロハス(ドミニカ)と強豪続き。この階級は他団体の王者もビッグネームが集う。
激闘は今回限り。次の試合がある。また新しい長谷川穂積を見ることができることを喜びたい。
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by the_leaping_hare | 2010-12-03 23:21 | Box
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