「第80回全日本アマチュアボクシング選手権決勝」(2010年11月21日@上関町民体育館)
◆Lフライ級 林田太郎(駒大3年)○PTS12:7●井上尚弥(相模原青陵高2年)
◆フライ級 三須寛幸(拓大3年)●PTS4:6○青木貞頼(東農大1年)
◆バンタム級 成松大介(東農大3年)○PTS9:2●河田千誉(拓大4年)
◆ライト級 藤田健児(倉敷高2年)○PTS4:3●中山翔太(日大3年)
◆Lウェルター級 福森雄太(近大2年)○PTS10:4●越川孝紀(駒大2年)
◆ウェルター級 山田崇人(東農大4年)○PTS9:2●井上岳志(法大3年)
◆ミドル級 村田諒太(東農大職員)○RSC2回1分17秒●鳴海友基(拓大2年)
毎年、NHK教育で録画放送される全日。1週遅れで放送されたが、関西では同日にアメフト関関戦を生中継していたため深夜放送となった。
AIBAの階級区分変更により今年度からフェザー級が廃止。7階級新区分で争われた。バンタム級のひとつ上がライト級というこの新制度、どうしても違和感がある。
驚くことに高校生が2人決勝進出。広州アジア大会と重なったため、代表選手が出場していないという背景はあるにしろ快挙であることに変わりない。そして藤田健児がライト級で優勝した。
Lフライ級で噂の井上は大会2連覇の林田に果敢に挑んだが、ショートパンチをインサイドから当てられて完敗。パンチがやや大きく、手数でも劣った。
藤田は元東洋太平洋Sフェザー級暫定王者・藤田和典の実弟。インターハイ連覇など井上同様、高校ボクシング界での活躍は言うまでもなく、中間距離から速い左を上下に打ち込むサウスポーの有望選手。決勝でも2回にワンツーの左ストレートでダウンを奪い、史上3人目となる高校2年生での優勝を果たした。ちなみに過去の優勝者は出原万三(49年Jフライ級、戸手高)、小島桂太(87年ヘビー級、花咲徳栄高)の2人。おれは出原先生にボクシングの指導を受けたことがある。
「おいでませ!山口国体」のプレ大会でもあるこの大会。国体のボクシング会場はだいたい僻地になることが多いが、今回観戦した人によるとアクセスは最悪らしい。上関町は原発建設予定地となるほどの場所なので、国体に行く予定の方は十分準備して向かいましょう。