ブログトップ

山猿

cdghare.exblog.jp

Sexy Soldier

e0042386_163132.jpg
「WBA世界Sフライ級タイトルマッチ」(2010年12月23日@大阪府立体育会館第一競技場)
王者:ウーゴ・カサレス(メキシコ)○判定●同級6位:久高寛之(仲里ATSUMI)

“セクシーソルジャー”こと久高寛之、3年連続3回目の世界挑戦も過去2回と同じく判定負け。内容的には今回が一番マシかもしれないが、敗戦からの教訓が生かされていないことを考えると褒められた試合ではない。根本的な部分に変異はなく、負ける時のいつもの久高。おれの採点は116対112でカサレス。

右ストレートのカウンターに非凡なものを秘め、スピードもあり、フットワークも滑らか。嵌れば華麗なボクサーなのだが、カウンターが不発だと極端に無策に陥る。美学なのか、単に頑固なのか、ここまで8敗もしながらスタイルは変わらない。今回も判定が読み上げられた瞬間、納得したような表情を浮かべていたが、負けたということは本人が一番よく分かっていたのだろう。敵地・タイに乗り込んで世界1位をKOして掴んだチャンスなので挑戦資格には異議は唱えないが、この選手、悪い意味で負け慣れてしまっている。

この試合、久高が最も良かったのが初回。鋭いステップインからの右ボディ、ワンツーで上々のスタートを切ったが、2回にカサレスが出てくるとあっさり“待ち”のボクシングに転じた。距離を取ったところで見ているだけ。ジャブでもあればいいのだが、逆にサウスポーにスイッチしたカサレスに右ジャブを打たれてポイントを失う。それでも4、5、8回にそれぞれ1度ずつカウンターを入れてチャンスをつくった。しかし、どれも単発に終わった。
そのままアタックをかけるわけでも、打ち合うわけでもなく試合は終了。中間距離ではポイントを取れず、接近戦はまったくこなせない。気持ちを押し出すタイプの選手でもない。日本的に言えば「挑戦者らしくない敗戦」ということになり、共感も少ない。

カサレスはすべてのラウンドで右構え→左構えの順番でスイッチ。ラウンドによってスイッチのタイミングは異なるが、攻撃は主に左構えが担っていた。距離のある場面で上下にジャブ、相手が出てくるところで左アッパー、接近するとアッパーを交えた左右連打。強引に攻めることはせず、フェイントを交えながらカウンター狙いの挑戦者の持ち味を殺してポイントを支配した。単発のカウンターに怯むような生半可な選手ではなく、今年5月に王座を獲得した会場で早くも3度目の防衛を成し遂げた。

15時頃、渡部伊予守の試合中に会場到着。会場の入りの悪さに少々唖然としたが、集客力のあるセミの闘将青木誠(危険な初回KO負け)、本田秀伸引退式、予備カードを経て、メインの世界戦時には主催者発表の5000人は言い過ぎにしても、少しは埋まった。ただ、アリーナ、スタンドに分散した久高応援団が着ているお揃いのオレンジのTシャツが座席と同系色のため、空席に見えてしまう。応援団はスティックバルーンも用意して声援を送っていました。
16時10分頃に予備カードが終了して「10分間休憩」のアナウンス。しかし、実際は30分の休憩で、なぜか定刻から10分遅れて16時40分、セレモニー開始。久高の入場曲は「少年ハート」という曲らしいです。
[PR]
by the_leaping_hare | 2010-12-24 16:10 | Box
<< Please remember... 久高完敗 >>