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山猿

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亀田祭り

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「亀田祭り」(2010年12月26日@さいたまスーパーアリーナ)
◆55キロ契約10回戦
亀田和毅(亀田)○TKO3回2分12秒●ピチットチャイ・ツインズジム(タイ)
◆WBA世界フライ級タイトルマッチ
王者:亀田大毅(亀田)○判定●同級14位:シルビオ・オルティアーヌ(ルーマニア)
◆WBA世界バンタム級王座決定戦
同級2位:亀田興毅(亀田)○判定●同級5位:アレクサンデル・ムニョス(ベネズエラ)

TV観戦でのおれの採点は、
大毅113−116オルティアーヌ
興毅118−108ムニョス
というもの。

大毅の試合は、これまで見た世界戦の中でもワーストに近い低調な内容。一応、手数をとって挑戦者の3ポイント勝ちとしたが、大毅の4ポイント勝ちから挑戦者の8ポイント勝ちまで大きく割れたオフィシャルの採点も理解できる。
というのも、両者とも有効打がほとんどないから。手数を見れば圧倒的に挑戦者だが、踏み込みは浅く、パンチは手打ち。大毅は手数が出なかったが、単発の左フックと左ボディは挑戦者のパンチよりも強力に見えた。好みの問題でどちらかに一方的な採点となってしまっても不可解ではないが、いろいろ語ることがあほらしいほどの凡戦。
大毅はもうフライ級は無理だろう。終盤、さすがに焦って打っていくかと思ったが、それもできなかった。脚を攣ったと言っているが、そのような試合内容でもない。個人的には興毅よりも大毅のボクシングの方が好きだが、今回はちょっと酷すぎる。

大毅の試合を見た後では、興毅vsムニョス戦はそれなりに迫力を感じた。不思議なものだ。
ムニョスの衰えは想像通り。前回の来日時、08年1月14日の横浜文体での川嶋勝重戦でも兆候が表れていたが、スピードの劣化とバランスの悪化。それが更に顕著になった。元々、大振りの選手だが、かつてはミスブローの打ち終わりを狙われたところで、返しのパンチの速さと威力で分のいい相打ちに持ち込んでいた。もはやその動きは望めない。身体から柔軟性が失われているからパンチは続かない。それでも以前の射程距離は忘れられないのか、無理に長距離のパンチを打とうとしてスピードのない大振りを繰り返す。

ただ、パンチ力そのものはそこまで落ちていないように思う。だからカウンターを合わせるのはやはり怖い。左ジャブの引き際に合わせる右フック、右フックの打ち出しに合わせる右フック、左フックに合わせた左ボディストレートなど興毅のカウンター戦術はなかなか的確。対戦相手が当初予定していたロレンソ・パーラ(ベネズエラ)から試合1ヶ月前に変更になった割には、ムニョス対策はできていた。

これが世界戦の防衛戦なら見事な勝利と讃えてもいいのだけど、不愉快極まりないのが日本初の3階級制覇ということ。「亀田祭り」に感動はない。
大毅は試合内容で、興毅は試合の存在で、またも世界タイトルの価値を下落させた。
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by the_leaping_hare | 2010-12-31 04:12 | Box
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