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山猿

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信じている拳

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「WBA世界Sフェザー級タイトルマッチ」(2011年1月31日@有明コロシアム)
王者:内山高志(ワタナベ)○TKO8回終了●同級4位:三浦隆司(横浜光)

過去の世界戦で完勝してきた内山がようやく強敵を迎えたかとも思ったのもつかの間、一度は発表した暫定王者ホルヘ・ソリス(メキシコ)との統一戦の交渉をまとめることができず、前座に出場予定だった日本王者の三浦を代替挑戦者に立ててのV3戦。三浦の日本王者としての実績には申し分なく、さらには強打者だけに、番狂わせの可能性がないわけではないが、失望感は否めない。この日、有明でのダブルタイトルマッチ。出場4選手が全員日本のジム所属となってしまった。

右構えの内山と左構えの三浦。小細工なしに真っ正面からプレッシャーをかけ、左強打を振っていく挑戦者を淡々と捌く内山。硬質の左ジャブで無防備な三浦の顔面を叩き、2回には早くも挑戦者の右目付近が変形を始めた。内山が完全にペースを握ったように思えた序盤戦。しかしその流れで迎えた3回、波乱が生じる。

そこまで少々距離のあるところから被弾覚悟で左クロスを振りながら入ってくる挑戦者に対し、打ち終わりにもジャブを当てる、立ち位置を変えるという丁寧な組み立てで対応していた内山が正面から左を直撃される。真下に落下するようなダウン。これほど硬質のパンチを打つ内山は打たれたらダメージを残す体質ではないかと思っていたが、冷静な対応でピンチを乗り切ったのはキャリアの為せる技か。

チャンスを迎えた三浦だったが、そこでも頼れるのは左の単発強打のみ。確かに強いパンチだが、打ち出しの距離も当てる距離も限定される。結局、追撃に失敗し、その後もジャブを浴び続けた。そして右目が完全に塞がった8回終了時のインターバル、賢明な判断でギブアップすることとなった。

ダウン時のダメージ、右拳の負傷をそれほど悟らせなかった内山はさすが。あまり世界戦ではお目にかかれない“左一本”でのKO劇。ソリスとの統一戦が困難なことが明らかになったのは残念だが、今後、魅力あるカードの実現を待ちたい。
テレ東の放送はSフェザー級戦は生中継、Sバンタム級戦はディレイ。レポーターに大橋アナが復活していたようだが、姿が映らなかったのは残念だった。
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by the_leaping_hare | 2011-02-27 23:59 | Box
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