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山猿

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宿命の拳

e0042386_1105126.jpg辰吉丈一郎に並ぶ国内最短の8戦目での世界王座獲得。わずか8戦,されどその8戦の中で,どれだけ時間が経っても解決してくれない残酷な過去を背負った名城にも神様がいたのだなというような一戦でした。
すべての運が名城に向きました。テクニック,スピードで圧倒する王者から初回に鮮烈なカウンターの左フックを貰う。これをゴングに救われたことでポイント・ロスにはつながらず,精神的な焦りも生じず,右ガードを上げる意識が働いた。王者の巧みなボディ・ワークの前に左ボディ・ショット以外はほとんど空転する中で,2回に右ストレートがヒット。早い段階で狙っていた王者の左目上を切り裂くことに成功した。8,9回を支配され,完全に王者のペースになったところで10回開始直後,王者の出血を危険視したレフェリーの唐突なストップ。何が起こったのか勝者さえも理解できずに生じた一瞬の間を置いて,東大阪アリーナは新王者誕生の歓喜に包まれました。
10回TKO,ブルーのメキシコ製8オンスグローブ,大阪府郊外の小さな体育館,技巧派王者を前に出て圧倒…15年前の奇跡のような一夜に内容は及ばなくても,奪い取ったベルトはあの夜と同じ輝きを放っていました。
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by the_leaping_hare | 2006-07-25 01:15 | Box
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