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山猿

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SOUL FIGHTING シリーズ28

e0042386_240863.jpg榎洋之×粟生隆寛の東洋&日本フェザー級戦(4月5日・JCBホール)に勝るとも劣らない今年度チャンピオンカーニバル屈指の好カードとなった日本バンタム級タイトルマッチ。現地観戦を画策しましたが,やむを得ぬ諸事情により取り止め。テレビ放送は,愛知県での地上波のみという試合のビデオを名古屋在住の知人に録画してもらいようやく見ることができました。ありがとう。

“高砂のサラテ”こと王者・三谷将之(高砂)に“名古屋のメイウェザー”こと大場浩平(大一スペースK)が挑んだ世界ランカー同士の一戦は,2月24日に名古屋国際会議場で開催されました。結果は3−0の判定で大場が新王者となり,三谷は四度目の防衛に失敗。三谷を応援しているおれとしては歯痒くて仕方ありません。国内の強豪はすべて倒してから世界に行く,挑戦してくる者には敵地であろうが構わず受けるという高砂ジムの心意気は立派ですが,ベルトどころか世界ランクも一気に失ったこの敗戦はあまりに無策で勿体ない。

スピードを活かしたヒット・アンド・ランを仕掛けてくる大場に対して三谷は悠然とした構えからシャープな左ジャブを突く。立ち上がりこそ王者の風格を漂わせていましたが,3回以降,生命線のジャブが消えて単発の右ストレートに頼り,空回りするようになります。敵地・名古屋で戦うということの意味をまるで理解していないと思われる工夫も意図も見えてこないボクシングでした。昨年末,大相撲・貴乃花部屋に弟子入りし,ちょっとした話題を振りまいた三谷ですが,妙な洗脳を受けて間違った方向に進んでいないか心配です。

5回こそボディに打つと見せてから顔面に一直線に持っていった右ストレートで大場にダメージを与えますが,見せ場はここくらい。後半は左フックを空振りして体が流れる場面も増えて見映えも悪く,余裕があるのか慌てているのかもよくわからないメリハリのないボクシングで,王座を明け渡してしまいました。一部のファンが天才だと絶賛する新王者の大場のことは初めて見ましたが,好みのボクサーではありませんでした。身体的なスピード,右ストレートから右アッパーにつなぐセンスなどには非凡なものを感じましたが,基本ができていません。今回の三谷は単調だったので助かりましたが,中間距離以上でノーガード,接近してL字ガードというディフェンスも相当に隙があります。ノーガードでスウェーを多用するため,ワンツーへの対応に不安を覚えます。

最後にこの試合を放送した中部日本放送(TBS系)を褒めておきます。かつて畑中清詞,薬師寺保栄の世界戦を何度も手がけてきた局だけにボクシングファンの求めるものを理解しています。番組タイトル「SOUL FIGHTING」からおわかりのように現在は畑中ジムが窓口のようで,今回の放送でも東洋太平洋ミニマム級王者・和賀寿和(畑中)の二度目の防衛戦がメインでした。感心したのは,深夜とはいえ90分枠で,どちらのタイトルマッチもフルラウンド放送したこと。なぜか解説は現役時代,中京テレビ(日テレ系)で試合を放送されていた元WBA世界S・フライ級王者の飯田覚士会長でした。
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by the_leaping_hare | 2008-03-28 04:28 | Box
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