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山猿

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サバイバル・バンタム

e0042386_15233629.jpg「54・5キロ契約10回戦」(2008年7月6日・高砂市総合体育館)
WBC世界バンタム級13位・三谷将之(高砂) ○負傷判定6回終了● WBA世界同級8位・池原信遂(大阪帝拳)

よくぞ実現した元日本バンタム級王者によるサバイバルマッチ。池原は今年1月,世界初挑戦に大差判定負け。引退勧告を振り切っての再起戦。三谷は2月に日本王座陥落。4月に後楽園ホールで早々再起を果たしてこの試合を迎えた。世界ランカー同士の激突は,偶然のバッティングで三谷が眉間に近い左目上部分をカットしたため負傷判定へ。3人のジャッジは揃って58−57で三谷を支持した。

パワーの池原に,テクニックの三谷。プレスと強打で相手の動きを封じて打ち合いに持ち込みたい池原に対し,フットワークで相手の射程を外して多彩なコンビネーションを見舞いたい三谷。異なるタイプの両者は,持ち味を発揮した者がそのラウンドを支配し,相手のペースで戦った者がそのラウンドを失った。
初回,2回は三谷のペース。動きの硬い池原をフットワークと手数で捌く。ところが3回から突如距離が縮まる。三谷も左のショートフックで応戦してはいるが,打ち合いでは一発に重みのある池原が優位に立つ。4回も同様の展開が続き,迎えた5回,バッティングで三谷が出血。これが怪我の功名とでも言えようか,出血を機に再びフットワークを使い始めた三谷が距離を取り戻した。おれの採点は58−56で三谷。
お互いが持ち味を見せた一方で,三谷であれば簡単に接近戦を許してしまう点,池原ならスロースターターぶりや打ち終わりに動きが止まる点など以前からの課題がまた見えた試合でもあった。世界戦線に浮上するにはその部分の克服が必要となってくる。
この結末には両者とも納得していないだろうし,再戦の可能性もあるだろうが,まずはこの一戦に踏み切ったことに拍手を送りたい。関西地区では1週間後の深夜に讀賣テレビで録画放送。解説はバンタムで世界を制した六車氏と辰吉氏。なお,メインではグローブ装着がリング・イン後という現代の日本ボクシング界では皆無となったスタイルを敢えて採用。おれは大賛成だけど,これをするのは世界戦だけでいいと思う。

セミファイナルの日本スーパーライト級1位・西尾彰人(姫路木下)はランキングに相応しい堂々とした戦いぶり。着実に成長している。また,前座にはかつて新人王戦で長谷川穂積からダウンを奪った上に黒星を付けた荒川正光(京拳)が登場。しかし栄光の過去や何処や,高砂ジム会長御子息の山下将臣(高砂)に見せ場なく初回56秒KO負け。
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by the_leaping_hare | 2008-07-09 16:23 | Box
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