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山猿

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Who is the BEST?坂田×久高

e0042386_024186.jpg「WBA世界フライ級タイトルマッチ」(2008年7月30日・国立代々木第一体育館)
王者・坂田健史(協栄)○判定 3−0●挑戦者3位・久高寛之(仲里ATSUMI)

早々と自分のペースに持ち込んだ王者が大差判定勝ち。楽勝といえる内容で四度目の防衛に成功しました。

近年の坂田は,スロースターターということに加えて顎が脆く二試合続けて序盤にダウンを喫しているが,今回も不安があるとすればこの点だった。立ち上がりの動きは硬く,距離を保ちながら飛ばす久高の左アッパー,右フックのコンビネーションを幾度か貰う。しかし挑戦者の見せ場はここで尽きた。
危険な時間帯を乗り切った王者は3回には難なくペースを掌握。合理的でもなく,スピードが抜群にあるわけでもない追い脚で,ひたすら正面から圧力をかけて距離を詰めると,ショート連打をフル回転。クリンチをされようが抱え込まれていない片方の腕ではパンチを止めない。ミドルレンジから強いパンチを叩き込みたい挑戦者に距離をつくらせないどころか,時間的余裕さえも与えず試合を支配する。あまりの劣勢に久高は7回にはアウトボクシングに活路を見出そうとしたが,苦し紛れ以外の何ものでもなくポイントにも結び付かない。そのまま一方的な王者のペースで試合は終わった。

戦術が確立されている坂田は誰とやっても同じような試合になる。ここまでワンサイドの試合であってもダウンひとつ奪えないのは,ショートレンジ以外ではパンチの的中率がゼロに等しいから。それでいて圧倒的なスタミナを武器に強引に接近戦に持ち込み,そこでの攻防で優位に立つ。相手が格下だろうが強豪だろうがやることは同じ。派手なノックアウトは期待できないが,大崩れすることもない。相性ということを考えれば,接近を容易に許さない強いジャブを持ち,それなりに接近戦もこなせる相手を迎えた時が正念場だろう。
そういう意味では,期待外れとも言える内容で完敗した久高は坂田攻略の要素を欠き過ぎていた。不利が明白な接近戦を阻もうとする戦略も気概も見えず,中間距離からの単発のカウンターが当たるという偶然性に賭けたとしか思えない運試しのようなボクシングでは,世界に出てくるには早い。海外遠征も含め,強豪相手にこなした昨年の四試合(1勝3敗)の経験も見えず,残念なくらいに負けるために用意された挑戦者でしかなかった。
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by the_leaping_hare | 2008-08-05 01:08 | Box
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