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山猿

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ハプニング

e0042386_15122814.jpg『ハプニング』(2008 米国) 監督,脚本:M・ナイト・シャマラン

M・ナイト・シャマランの最新作。『シックス・センス』を期待する観客と映画会社を裏切り続け,監督生命の危機も囁かれるシャマランですが,今作も一種のトンデモ映画でした。おれは『サイン』や『レディ・イン・ザ・ウォーター』も別に嫌いではない人間なので,91分というほどよい上映時間も重なって結構楽しめました。もっとも,本当にすばらしかったのは予告編と冒頭10分というのも事実ですが。

夏のある朝,ニューヨーク,セントラルパークから始まった集団自殺。それはすぐに東海岸一帯に連鎖し,人々は次々と命を絶っていく。フィラデルフィアに住む生物教師・エリオットは,この“ハプニング”から逃れるために妻や同僚とともに行動を起こす。

これが冒頭10分間に起こる出来事。テロか,ウィルスか?ヒッチコックの『鳥』を思わせる不条理終末劇。シャマランは世界滅亡の危機を煽り,もっともらしい説明や思わせぶりな人物を提示しながら,意表をついたオチを待つ観客を見事なまでに裏切って映画を終える。結論は冒頭で示しており,「愛は地球を救う」という日テレのキャチフレーズのようなものまで見せられては「バカにしとんのか」と頭にくるのも当然でしょう。近年の興行的失敗で背水の陣とも言われる中で,確信犯的にふざけた映画を撮るシャマランが嫌いではありません。『20世紀少年』の監督をしてもらいたかったくらいです。
マーク・ウォールバーグやズーイー・デシャネルらB級映画的雰囲気を醸し出すキャストも適役。『シックス・センス』を期待してもいけませんし,深刻に考えながら観てはいけません。突っ込みどころ満載の映画です。
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by the_leaping_hare | 2008-09-11 17:26 | Movie
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