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山猿

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アキレスと亀

e0042386_22561018.jpg「アキレスと亀」(2008 日本)監督,脚本,編集:北野武 出演:ビートたけし,樋口可南子,柳憂怜,麻生久美子,吉岡澪皇

北野武監督14作目の長編映画。「BOTHER」以降の北野映画はどれも好きではないのだが,近場の映画館では今週末で終わりだったので,まだ観ていない「ポニョ」よりもこっちを優先させた。18時過ぎからの一日一回上映でも,客は5人くらい。毎度のことだが,ヒットしているようには思えない。

前作「監督・ばんざい!」は「みんな〜やってるか!」同様の確信犯的な無茶苦茶なコメディと観る前から承知していたが,夫婦愛を謳った今回もまたタチの悪いコメディだとは知らなかったよ。
冒頭,ゼノンの「アキレスと亀」のパラドックスがアニメで提示される。つまりは作中の何をアキレスと亀に喩えているのかという話に尽きる。
裕福な家庭に育ち,画を描くことが大好きな真知寿が主人公。少年,青年,中年時代が描かれ,それぞれ吉岡澪皇,柳憂怜(柳ユーレイ),たけしが演じる。実家が没落し,頼る身寄りもなく天涯孤独の身となり,芸術が人生のすべてとなる青年期に出会う女神のような女性に麻生久美子。樋口可南子演じる中年期では妻となっており,芸術に取り憑かれた狂人となった夫を献身的に支える。
劇中のアクセントとなるアート作品はたけし本人の手によるもので「HANA-BI」と同様の手法。北野映画特有のシュールな笑いが方々に挿入され,監督本人の死生観が全面に漂ってはいるが,これらもやや間延びしていて「ソナチネ」や「キッズ・リターン」に比べるとキレもリズムも随分悪い。
新鮮味はなく,泣けないのはもちろん,いまいち笑えなかった。
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by the_leaping_hare | 2008-10-23 23:56 | Movie
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