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山猿

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2008年全日本新人王戦西軍代表決定戦

今年も「全日本新人王戦西軍代表決定戦」(2008年11月3日・大阪府立体育会館第二競技場」に行ってきました。
Sウェルター級を除く12階級が設定され,ミドル級では中日本,西部日本でエントリーなし。よって,11階級で西軍代表の座をかけた戦いが繰り広げられました。
まずは結果です。左が今季シードの西日本新人王,右が中日本新人王と西部日本新人王の対抗戦(10月4日・春日クローバープラザ)の勝者です。

★ミニマム級 高梨竜平(高砂)●1−2判定4回○立松誠(畑中)
★Lフライ級 大西一生(姫路木下)●0−3判定4回○川本祐太(中内)
★フライ級 加藤毅(ヨシヤマ)○2−1判定5回●田中飛依(緑)
★Sフライ級 森川真一郎(高砂)○TKO2回2分55秒●坂光輝(松田)
★バンタム級 大前健太(クラトキ)▲1−1判定5回△越智大輔(ビッグアーム)
★Sバンタム級 菊地永太(真正)○KO2回2分37秒●池原龍次(琉球)
★フェザー級 中野利保(ウォズ)▲1−1判定5回△渡邊巧(中日)
★Sフェザー級 吉野典秀(進光)○KO2回1分52秒●吉田宗平(都城レオS)
★ライト級 人見真太郎(大鵬)●KO2回1分30秒○浦秀晃(竹原)
★Sライト級 瀧波大佑(千里馬神戸)○KO1回2分23秒●大崎宗人(三松S)
★ウェルター級 小林勇介(仲里ATSUMI)○KO2回54秒●村井伸行(大一スペースK
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MVP:森川真一郎,技能賞:吉野典秀,敢闘賞:菊地永太

第一試合で全階級通じて最も優勝が堅いと思われていた06年全日本社会人王者の高梨が判定負けする大波乱。的確な右ストレートを打ち終わりに入れていたが,ジャッジは最後まで落ちなかった立松の手数を評価。判定は1−2ながら一人のジャッジは40ー37で立松を支持するなど,西日本オンリーの審判団構成ながら,地元判定は皆無だった。
三賞については個人的にはMVPと技能賞が逆かなと思ったくらい。西日本独占となったが,これは特に問題があるとは思わない。

では,自称・新人王アナリストとして「全日本新人王決勝戦」(12月21日・後楽園ホール)への展望を語りたいと思います。
なお,評価は以下の通りです。

A…将来性抜群。世界を狙える逸材
B…かなりの好素材。日本,東洋に届く
C…好選手。全日本新人王は勝って不思議でない
D…対戦相手の力量,調子次第では全日本新人王も獲れる
E…西軍代表になれたことは上出来

★ミニマム級 立松誠(畑中) C
4戦4勝(1KO)。22歳。右ファイター。
優勝候補の高梨との全勝対決を制した手数の出るファイター。試合は4回戦だったが,初回から最終回まで手数が落ちなかった。打ち終わりに高梨の右ストレートを浴びていたが,トラブルには陥らず,僅差判定で金星を挙げた。

★Lフライ級 川本祐太(中内) D
8戦5勝(2KO)2敗1分け。19歳。右ボクサー。
最大の武器は172センチという長身。サウスポーに対して右をうまく当てる技術があり,西軍代表決定戦でも3回に右ストレートのカウンターでダウンを奪った。広島は廿日市にあるジムから設立以来初の西軍代表。

★フライ級 加藤毅(ヨシヤマ) E
12戦7勝(1KO)2敗3分け。24歳。右ボクサーファイター。
これといって特長のない選手。距離を詰めての打ち合いに勝機を見出してきたが,被弾も多い。西軍代表決定戦ではダメージが深く,表彰式を欠席して病院へ。

★Sフライ級 森川真一郎(高砂) B
7戦6勝(5KO)1分け。18歳。右ボクサーファイター。
西日本に続き,MVPを獲得。勢いに乗る18歳。06年アマ全日本実業団バンタム級優勝。高砂ジムの選手らしくアマチュア仕込みの基本的なテクニックを持ち,しかも相当に気が強そうなファイトを仕掛ける。一戦ごとに自信がついているのかパンチもついている。体重を乗せて打ち込む左フック,右ストレートは一撃で勝負を決める威力がある。あまりに正面から打ち合うため,負ける時はKOだろう。勝利者インタビューでは西日本決勝と同じく,「東京行けるので勝ってディズニーランド行きたいです」

★バンタム級 越智大輔(ビッグアーム) D
9戦6勝(1KO)1敗2分け。22歳。右ファイター。
ガードを下げた中途半端で横着なボクシングを続けたサウスポーの相手に右ストレートを打ち続けたことが評価された。スタミナでも勝り,最終回はダウン寸前に追い込んだ。なぜか入場曲は「水戸黄門」。呉にあるジムから初の西軍代表じゃ。会長はタイソンの前座で東京ドームで戦った元日本ウェルター級王者の坂本孝雄氏じゃ。

★Sバンタム級 菊地永太(真正) D
10戦6勝(2KO)1敗3分け。22歳。右ボクサー。
これといった決め手のない長身色黒の日サロ店員・菊地だが,初回の劣勢を引き摺らず2回に右カウンターでダウンを奪う。再開後,連打でストップを呼び込み,二度目のダウン扱いでKO勝ち。昨年,泉北ジムからエントリーして二回戦で村澤光(尼崎)に判定負け。その後,真正ジムに移籍。長谷川穂積の練習を間近で見ている影響か積極的なボクシングで成長している。敢闘賞受賞。

★フェザー級 渡邊巧(中日) D
10戦7勝(6KO)2敗1分け。26歳。右ファイター。
とにかくパンチ力だけという選手だった。スピードが致命的になく,追い脚もない。それでも基本のできたサウスポー相手に引き分け優勢勝ちしたパンチ力は魅力。

★Sフェザー級 吉野典秀(進光) B
7戦6勝(1KO)1分け。24歳。右ボクサーファイター。
西日本決勝で屈指のハードパンチャー・福岡孝太(明石)を空転させた技巧は見事だったが,同時にあまりのパンチのなさも目についた。今回,サウスポーの相手の開始ゴングとともに仕掛けたラッシュを余裕を持って外すと,前後左右細かく動けるフットワークから多彩な左で反撃。2回に左フックで横倒しのダウンを奪うと,再開後に左フックから右ストレートのコンボで完全失神のKO勝ち。すばらしいとしか言いようのない内容。初のKO勝ちが更なる成長を促すことを願いたい。東日本決勝を見ていないので何とも言えないが,西軍で最も勝利に近い選手だと思う。西日本に続き,技能賞受賞。

★ライト級 浦秀晃(竹原) C
7戦6勝(3KO)1敗。25歳。右ファイター。
初回から打ち合いを演じ,2回に右ストレートでワンパンチKO。相手は失神。ダウン直後にタオルが投入された。右ストレートをジャンプして打つなど168センチの少々変則的なファイター。元WBA世界ミドル級王者・竹原慎二氏の父君が経営するジムから初の西軍代表じゃ。
じゃあの。

★Sライト級 瀧波大佑(千里馬神戸) C
8戦6勝(5KO)2敗。26歳。右ボクサーファイター。
左右どちらもパンチがある。相手が弱すぎたが,初回に右で先制のダウンを奪い,連打でストップ。欠点は追い脚のなさ。そういう意味では東軍代表の尹文鉉(ドリーム)との相性は最悪か。

★ウェルター級 小林勇介(仲里ATSUMI) B
4戦4勝(3KO)。25歳。右ボクサーファイター。
西日本決勝,西軍代表での危なげない強さから「B」評価としたが,このクラスの西軍代表戦ではまだ実力は計れない。

★ミドル級 庄司卓司(大星森垣) C
7戦5勝(4KO)2敗。32歳。左ボクサーファイター。
中日本,西部日本のエントリーがなく,自動的に西日本新人王が西軍代表となった。
西日本決勝を見る限り,西軍の最重量級としては悪くない選手。

西日本決勝を見た時はあまりの不作ぶりに不安を覚えたものですが,成長の見える選手が多く,少しは見通しも明るくなってきました。
全日本新人王決勝戦では4勝くらいできるかもしれません。
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by the_leaping_hare | 2008-11-06 04:35 | Box
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