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山猿

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TOKYO!

e0042386_5373222.jpg「TOKYO!」(2008 フランス,日本,韓国) 監督:ミシェル・ゴンドリー,レオス・カラックス,ポン・ジュノ

「エターナル・サンシャイン」のミシェル・ゴンドリー(from NY),「ポンヌフの恋人」のレオス・カラックス(from Paris),「殺人の追憶」のポン・ジュノ(from Seoul)が東京をテーマに競作したオムニバス作品。結局のところ,たいした話題にはなっていませんが,この作品が撮られるということを聞いた時は嘘だろと信じられませんでした。よくぞ実現したものだと感心します。

「インテリア・デザイン」 監督:ミシェル・ゴンドリー 出演:藤谷文子,加瀬亮
駆け出しの映画監督(加瀬)と恋人(藤谷)は東京に生活の拠点を移すため,ポンコツのシビックに乗って田舎から上京した。ひと足早く東京に出ていた高校時代の同級生(伊藤歩)を頼り,彼女の1Kユニットバス付きのアパートにふたりで居候させてもらう。なんとなく仕事を得た彼氏は映画の上映会も一応は成し遂げた。それに引き換え,仕事に,住まいに,そして夢…目的もなく都会の日々を過ごす彼女の体に起こった異変とは…

「メルド」 監督:レオス・カラックス 出演:ドゥニ・ラヴァン
東京は銀座。賑やかな街の片隅でマンホールの蓋が突如開き,地下から汚らしい外国人男性(ドゥニ)が姿を現す。男は中央通りを闊歩。通行人の所持品を奪うなど危害を加えながらマンホールを見つけると再び地下に潜る。このところ,東京に恐怖をもたらし,ニュースでも話題になっている「下水道の怪人」の出現だった。怪人はその後も地上に出現しては,悪行はエスカレートしていく。ついには警察によって身柄を拘束された。

「シェイキング東京」 監督:ポン・ジュノ 出演:香川照之,蒼井優
東京で暮らす中年男(香川)は10年間,引きこもりの生活を続けている。自宅から一切出ないため,食事は電話で出前を頼む。土曜日は必ずピザと決めている。玄関の扉を少しだけ開け,料金を差し出し,ピザを受け取る。配達員とは会話もないどころか顔も見せない。その繰り返しだった。ところがある日,いつものように料金と品物の交換が終わろうとした時,ピザを届けてきた少女(蒼井)と目が合ってしまう。不変だった男の生活が崩れる。

以上が上映順に三作のあらすじ。
作品の完成度と好みでいえば,「シェイキング東京」>「インテリア・デザイン」>「メルド」の順になる。

というのは,おれがPV的なゴンドリーの作風があまり好きではなく,「ほえる犬は噛まない」からポン・ジュノは大好きということも影響している。人によっては疎外感を漂わせて東京という街を描いている「インテリア・デザイン」を評価してもおかしくない。まあ,いずれにせよ最悪なのはカラックスということだ。これは世界中の誰が見ても同意見だと思う。
いや,おれはカラックスが嫌いではないのよ。過去の長編4作品のうち3作はすごく好きだし,カラックスとドゥニ・ラヴァンのコンビ復活も待ち望んでいましたさ。
9年前の「ポーラX」もある意味,観客の期待を確信犯的に裏切った作品だったが,短編ビデオ撮りとはいえ今作はそれ以上。カラックスのひねくれっぷりがモロに出ている馬鹿映画。少なくとも16年前に「ポンヌフの恋人」を観て,「私の青春時代の1ページなの」とか懐かしがってるおばさんの思い出を糞まみれにしてしまうことは保証する。
「インテリア・デザイン」では藤谷文子の裸体,「メルド」ではドゥニ・ラヴァンのちんぽが映る。しかしドゥニ・ラヴァンは前々から思っていたけど,もはや人間じゃないね。あと,おれは蒼井優は全然好みじゃないのだけど,この映画では非常にきれいでした。引きこもり連中のアイドルです。
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by the_leaping_hare | 2008-11-10 06:00 | Movie
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