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山猿

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容疑者Xの献身

e0042386_6195057.jpg「容疑者Xの献身」(2008 日本) 監督:西谷弘 製作:亀山千広 原作:東野圭吾「容疑者Xの献身」

「月9ドラマ」の映画化という「フジテレビ映画」なのだが,この作品が通常と異なるのは,ドラマがヒットして映画化の企画を立ち上げるというのではなく,ドラマ&映画どちらも原作があり,ドラマと映画の製作が同時進行だったということ。同時進行ということはすなわち直木賞受賞作でもある原作の映画化権を獲得していることが前提になるので,実際は映画→ドラマという“逆”の順序で企画は進んだことになる。
おれは月曜21時はWOWOW EXCITE MATCHを見ている時間なので,ドラマの方は一度も見たことはないのだけど,今作に連なる東野圭吾の短編「探偵ガリレオ」と「予知夢」を原作に,ガリレオこと物理学者・福山雅治と原作には出てこない新米女刑事・柴咲コウによる謎解きものとのこと。この両人,原作のストーリーに忠実な映画においては視覚上の主役に過ぎないのだが。

これだけ有名な原作なので言っても構わないだろうが,堤真一&松雪泰子の映画である。それを福山&柴咲コウの映画と思わせるだけの役割をドラマが担った。結果的にドラマ,原作どちらのファンも幻滅させることなく,映画もヒットするというバランスのいい戦略が展開されている。
殺人事件が「どのようにして?」起こったのかを解き明かすだけではなく,「なぜ?」行われたのかに重点が置かれている点もガリレオシリーズ初の長編でもある原作通り。一連の事件の全貌が明らかになる瞬間に生じる衝撃を考えると,原作を読んでない方が楽しめることは間違いないが,原作で泣けた人も安心して観ることができる。

まったく不要だったのは雪山登山のシーン。あと,事件の参考人が毎日,家を出て公衆電話から連絡を取り合うってのは現実的ではないでしょう。
東京が舞台なのに劇中の「帝都大学」が京大で撮影されているのが違和感があった。湯川博士つながりってことなのでしょうか。
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by the_leaping_hare | 2008-11-27 18:10 | Movie
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