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山猿

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背番号「8」

正午キックオフの試合に備えて約1時間前に地下鉄御堂筋線長居駅に到着。
ピンクと「8」。梅田にもあった「モリシ・ラストマッチ」のポスターが構内には並ぶ。
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今季はセレッソの試合を一度も観戦していてないので,思えば久々の長居。透き通った青空がスタジアムを包んでいた。
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長居第二ではなく,メインスタジアムでセレッソを観るのは06年9月30日の鹿島戦以来,実に2年2ヶ月ぶり。当時はもちろんJ1だったし,モリシも健在だった。
モリシグッズでも買おうかと売店を覗いてみたところ,見事なまでに完売。スポニチが号外を配っていたので受け取って入場する。

「J2・第45節,セレッソ大阪2−1愛媛」(2008年12月6日・長居)
とにかく勝って終われたことが良かったと思う。
他球場の結果次第では3位浮上,入れ替え戦出場の可能性もあったが,3位・仙台がアウェーで草津に1−0で勝ったことで消滅。これに関してはすでに勝負が付いていたことなので,いろいろ言っても仕方がない。セレッソが今季最終戦に,モリシの最終戦にできることといえば,とにかく勝つことだった。
なお,この日の長居では他球場での途中経過は一切発表されなかった。

後半開始から防戦一方に陥り,5分に愛媛MF江後に左ボレーを浴びて先制を許す苦しい展開。しかし久々にJ2を見たけど,酷いね。特に守備の脆さには目を覆いたくなります。
ベストメンバーのセレッソは3−6−1の布陣。ダブルトップ下の香川真司,乾貴士に1トップのカイオが絡んで決定機はつくるものの,セレッソ時代はモリシの一番の子分だった愛媛GK多田の好守もあり,得点を奪えない。大量リードを奪い,モリシを投入するという展開に持ち込めない。

敗戦の雰囲気も漂い始めた18分,まったく機能していなかった右サイドの酒本が抜け出し,右45度から同点ゴールを流し込む。1分後には気落ちした愛媛陣内にMFジェルマーノが縦パスを通し,抜け出したカイオが逆転ゴール。
この時点で草津−仙台は0−0。一時的にセレッソが3位に浮上。一瞬,夢も見たが,仙台が後半22分に先制する。夢はわずか“3分間”で終わった。

残るはモリシの投入のみ。しかし追加点が奪えず,交代のタイミングが難しい。クルピ監督はテクニカルエリアで大声を出してばかりで,モリシのことを忘れてるんじゃないかという感じでロスタイムに突入。ロスタイムの表示は4分。場内を包む「モリシコール」。ロスタイムも終わりかけたところでようやくお呼びがかかる。香川に代わってモリシがピッチに立つ。全速力で駆け寄ってきたDF前田が真っ白なキャプテンマークをモリシの左腕に巻く。既に50分を超えていたが主審も気を遣っていた。
古橋の左CKはショートコーナーでモリシに渡る。一度返して再びモリシがキープ。左サイドからの突破は決まらず,ここでホイッスル。時間にしてわずか10数秒。モリシは帰ってきて,そしてピッチに別れを告げた。

昇格を逃したセレッソはそのままシーズンを終えてのセレモニーに移る。
挨拶に立ったクルピ監督はまず「私の大好きなセレッソ大阪で来年こそ皆様と一緒に昇格の喜びを味わいたい」と勝手に続投宣言。続いて「私は運が良かった。10年前,そして昨年と,人間としても選手としても最高の森島選手と一緒に仕事をすることができた」と惜別の言葉。ここで終わらないのがブラジル人なわけで「最後に来年,ブラジルに日本食レストランをオープンします。日本からのお客さんは無料にするので来てください」と“KY”な宣伝で締めて場内も妙な笑いに包まれる。場内一周して一旦,選手は退場。

そして引退セレモニーが行われた。
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全選手が並んで花道をつくり,モリシを迎え入れる。家族による花束贈呈に続いてモリシの挨拶。
セレッソというクラブを,そしてサポーターを誰よりも愛したモリシらしい感謝の言葉に溢れた挨拶だった。
「本当に長い間,お世話になりました。ありがとうございました」
日本一腰の低いJリーガーが何度もお辞儀をして挨拶を終えるとそのまま胴上げ。八度,長居の空に舞った。

しんみりとした引退式はここまでで,モリシらしく笑いありのセレモニーに一変する。
肩車や騎馬戦のように抱えられて場内を一周。そして“18年間”着ていた“セレッソの8番”を脱ぐと,後退りする香川真司に強引に着せてしまった。ベンチコートの上から着せられた香川は着膨れして変な感じ。
♪モリシのゴールが見たい〜,見た〜い,見た〜い♪のサポーターのコールが響くと,モリシがマスコットのロビーを連れてシュートパフォーマンス。
エリア外からシュート態勢に入る。GKはロビー。しかしシュートは左に外れてしまう。ピッチを叩いて悔しがるモリシ。仕切り直しで狙いをつけて放ったものの,今度はバー直撃。ひっくり返るモリシ。こぼれ球を拾ってインサイドキックで転がしたシュートがロビーの股の間を抜けてようやく決まった。
続いて香川を連れて再登場。右からの香川のパスを右足でダイレクトに叩き込む“ラストゴール”を決めると飛行機ポーズでピッチを駆け回りました。
ゴール裏からは♪シンジのゴールが見たい〜,見た〜い,見た〜い♪のモリシのためのコールの新バージョンの合唱も始まる。ここまでくると,香川は移籍するのは難しい雰囲気になってきましたねえ。

驚いたのがスタジアムに西澤明訓が来ていたこと。
いくら所属するエスパルスと来季契約しないからといっても,チームは西京極で最終戦を行っている最中。よく許可が下りたものだ。
この二人の特別な結びつきは特別ですね。来季はセレッソで戦ってほしいです。

夕刻,大勢のサポーターが待つ関係者入口からモリシがスタジアムを出る。
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「背番号8 リスペクト横断幕」にサインを求められ,書き込むモリシ。
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最後は全員で記念集合写真を撮って特別な一日が終了しました。

森島寛晃選手,18年間,おつかれさまでした。
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by the_leaping_hare | 2008-12-08 14:50 | Football
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