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山猿

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七つの命,無数の顔

エニグマの七作目となるアルバム『SEVEN LIVES MANY FACES』が今月発売されました。30日発売となっているオリジナル12曲プラス5曲入りのボーナスディスクの2枚組US限定版をアマゾンで予約しているので,近々届くと思うのですが,17日に先行発売された日本版も購入してみました。この手のCDの各国版を趣味で集めているおれは同じCDをいくらでもダブって持っており,デレリウムの『KARMA』なんて7〜8枚くらい持っているのですが,基本的に日本版は買いません。
それが今回珍しく日本版のみのボーナストラックが付いていたので買ってみました。『A POSTERIORI』から二年ぶりの新作。前作からジェンス・ガッド(現:enigmatic obsession)が離れてマイケル・クレトゥによるソロ・プロジェクトが展開されていますが,今作ではジャンル,国籍,宗教色といった作品を形成する世界観がより多岐に渡り,凝縮されたものとなっています。#2の「SEVEN LIVES」はドイツ公共放送連盟(ARD)の北京五輪テーマソングだったので,発売前から聴いていましたが,この曲の感じから想像していたイメージとは少々異なりました。あと,日本版の解説ではこの曲のヴォーカルはクレトゥとなっていますが,Andru Donaldsですよね。カタルーニャ語で歌われる#7「LA PUERTA DEL CIELO」が先行シングル。個人的にはジェンス・ガッドが共同プロデュースしていた頃の方が好きなのですが,変態連中が安心して聴ける心地良さは健在です。
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13曲目のボーナストラック「EPILOGUE」はコレクター以外は必要ない内容でしょう。各曲に邦題をわざわざ付けている姿勢は評価したいのですが,残念なことにそのセンスはいまいちです。
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by the_leaping_hare | 2008-09-30 16:20 | Music

秋は夕暮

季節の移り変わりを感じる間もなく,一気に寒くなりました。今日は一日中,雨です。もうTシャツ一枚では厳しい日々となってしまいました。
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Sasquatch Fabrixの「HARVARD」ならぬ「HARD CORE PORNO」Tシャツ
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by the_leaping_hare | 2008-09-29 16:05 | Fashion

赤坂5丁目ミニマラソン

WBA世界フライ級王者・坂田健史(協栄)と金平桂一郎会長ら協栄陣営がブログで赤坂マラソンへの相当な自信を漂わせていたので,昨日27日に放送されたTBSの暇潰し番組「オールスター感謝祭」を見ました。昨日は仕事だったので,5時間以上の番組をわざわざ録画して帰宅後にチェックです。
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マラソン開始前に「3メートル走」なる競技があり,坂田はそれにエントリーしたものの,北京五輪ケイリン銅メダリストの永井清史らと同組となりダントツの最下位。ボクシングと同じくスロースターターぶりを露呈し,拍子抜けさせられてしまいました。しかもその準備時間にマラソンのエントリー受付が重なったため,エントリーリストに名前もなく,「なんじゃい走らんのかい」と思わせたところ,なぜかスタートラインにはちゃっかりいました。
さすがは世界屈指のスタミナを誇る坂田。東国原知事と同等のハンデを付けられながらもスタートからぶっ飛ばし2周目に谷川真理さんを捕らえると,ハワイキャンプで鍛え抜いた健脚で猛追を許さずトップを死守。最後の最後にケニアのエリック・ワイナイナ選手に抜かれてしまい01年春の元WBA世界Sフライ級王者・飯田覚士会長以来となるボクサーとしての優勝こそなりませんでしたが,見事2位でゴール。怪我でもしたらどうすんだと見ている方が心配するほどの激走で,ボクサーの,現役世界王者の凄みを感じさせてくれました。
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by the_leaping_hare | 2008-09-28 18:36 | Box

不敗神話崩壊

肌寒くなりましたが,昼間からピノを食べました。
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by the_leaping_hare | 2008-09-27 15:54 | Food

浪速のジョー

本日9月26日をもって元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎のプロボクサーライセンスが完全に失効しました。すでにJBCの定める“定年”の37歳は超えていましたが,“最終手段”であった最後の試合から5年以内であればライセンス交付の再申請が可能という元世界王者らに対する特例措置も03年9月26日のフリオ・セサール・アビラ(メキシコ)戦以降試合を行っていない辰吉には適わなくなってしまいました。
僅かな可能性も残されていない現役続行,そして王座返り咲きに固執する現在の辰吉に共感する部分はまったくなく,もう一度リングに上がる姿を見たいという気持ちも当然ありません。それでも「これで完全に終わってしまったんだな」という一抹の寂しさを覚えるのは辰吉という時代に夢を見た者の定めなのでしょう。不世出のスターボクサーと同じ時代を共有できた幸せを今,改めて思います。
08年の夏は終わりました。
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by the_leaping_hare | 2008-09-26 06:01 | Box

スカッとさわやか

ファミリーマートで展開していた「R45フェア」で,「コカ・コーラ グラスボトル オリジナルボトル型栓抜き付きを」をR45世代ではありませんが,懐かしさを感じて買いました。当たりが出たらもらえる「オリジナル・レトロTシャツ」が欲しいです。
その後方にあるのは貰い物のDVD「The Coca-cola TVCF Chronicles」です。コカ・コーラの日本のCMを62年の第一弾から89年まで計84作収録しています。単一企業のCFを集めた日本初のDVDです。宮沢りえ(当時13歳!)とか出てくる最後の数本はかすかに記憶にあります。
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by the_leaping_hare | 2008-09-25 17:00 | Food

神戸駅

久しぶりに神戸駅周辺で飲んでました。
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by the_leaping_hare | 2008-09-24 23:59 | Others

9月22日・大阪府立体育会館第一競技場

分不相応な府立第一での開催。試合について触れる前に,この興行に文句を言っておきたい。800人収容の地下の第二競技場で十分な客入りでしたが,主催者発表では観衆5000人。セミファイナルの対戦相手変更におけるプロモーターの対応は最悪です。日本でも御馴染みのファン・ランダエタ(ベネズエラ)が右手甲の故障か何かで試合3日前に出場をキャンセル。プロボクシングでは直前のキャンセルなど別に珍しいことではありませんが,興行の目玉としていた選手が出ないことになったというのにチケットの払い戻しをしないというのはどれだけ非常識な対応か。ベネズエラ陣営に騙された,損害賠償を請求するなど声を上げるのは勝手ですが,その前に興行主の金沢ジムはチケットを買った観客に責任を果たせよと言いたい。しかもランダエタ不出場を試合3日前に公表したというのに外国人選手の代役が立つというのは,早々とランダエタの欠場が分かっていたのにチケットを売るために公にしなかったのでは邪推されても仕方がない。

前座で4回戦が二試合終わると早くもタイトルマッチ。
e0042386_0533645.jpg「日本Sウェルター級王座決定戦」同級1位:古川明裕(W日立)●TKO8回2分36秒○同級2位:野中悠樹(尼崎)
野中が尼崎ジム創設以来三本目となるベルトを獲得。脚が生命線のサウスポーのボクサーと左右スイングを得意とする右のブルファイターという対極なタイプの激突。序盤からスピードで圧倒する野中がシャープな左ストレートと左アッパーで主導権を支配。3回にボディから顔面への左ストレートでダウンを奪うと一気に決着をつけようとするが,打たせることで距離を詰めてフックを返すという古川の肉弾戦に巻き込まれて右目上をカット。野中は巧いのだが,ガードが低いので危なっかしい。特に左フックへの対応が不安定だった。前に上体を倒すことで交わそうとするが,そこに古川が頭を持っていくためバッティングが度々起こる。
それでもラストチャンスに賭ける執念は見事で,4回に右足首を捻挫しながらもサイドへの動きは止めず,的確な左ストレートで古川の両目を腫れ上がらせる。ドクターストップが時間の問題となっていた8回,左ストレートをカウンターで当てて動きを止めると連打で勝負を決めた。
なお,両選手入場の際,リングアナが「青コーナーから野中悠樹選手の入場です」とコールして野中の入場曲が流れたのだが,しばらくして止まる。場内に一体何が起こったのかという空気が漂い始めたところ,♪ポ〜ニョ,ポニョ,ポニョ,さかなの子♪というおおよそボクシング会場に似つかわしくない歌が流れ始めたかと思いきや,赤コーナーから呼ばれてもいない古川が縁日のお面を被って先に入場してきた。さっぱり訳わかんねえよ。

「10回戦」WBA世界ミニマム級2位:高山勝成(真正)○判定3−0●ハビエル・ムリージョ(メキシコ)
ジャッジ三者とも100−90のフルマーク。6回に高山は毎試合のように出血している右目上をバッティングでカット。一方的に打ち込みながらもダウンどころかダメージも与えることができず,会場もまったく盛り上がらず。

e0042386_1491792.jpg「WBA世界Sウェルター級挑戦者決定戦」同級8位:マルコ・アベンダーニョ(ベネズエラ)●判定1−2○同級9位:石田順裕(金沢)
挑戦者決定戦と銘打ちながらも勝者が次戦で王者に挑戦できるのか非常に怪しい8位と9位のサバイバル戦。12回戦。188センチの長身を誇り,日本人の重量級選手としては抜群の距離感を誇る石田は,序盤,ジャブで距離をキープ。ひと回り小さいアベンダーニョは左フックが重そうだが,距離が合っていない。石田が丁寧なレフトから的確な右ストレートを繋ぎ,ハビエル・ママニ(アルゼンチン)を大差判定で下した試合同様の展開になるのかと思われた5回,中間距離からアベンダーニョの右フックがまともにヒット。動きの止まった石田は左フックをフォローされてスローモーションのように横倒れ。勝負あったと思わせるようなダウンだったが,クリンチもできないグロッキーの状態ながら何とか持ち堪える。その後,距離を取れなくなり,共に左フックが当たる距離での攻防へと移るが,パンチ力,回転力で上回るアベンダーニョが大半の場面で打ち勝つ。6回に偶然のバッティングでアベンダーニョが右目上をカット。試合終了まで三度ドクターチェックが入った。
採点は115ー114(宮崎),115−113(原田),113−115(福地)のスプリットで石田。石田を支持した二人のジャッジは西日本。東日本から遠征してきた福地氏はアベンダーニョを支持していました。まあ,ギリギリ許せる範囲の地元判定でしょう。勝手なことばかりして西日本ボクシング界の混迷を招いている金沢ジム・金沢英雄会長が勝利が告げられた瞬間,リング上でうれし泣きしながら小躍りしていたのが御茶目でした。
金沢会長によると1月3日に大阪府立体育会館と大阪市中央体育館を抑えているとのことですが,王者がドン・キング傘下のダニエル・サントス(プエルトリコ)だけに事はそう簡単に運ばないでしょう。とりあえずは9月28日からドミニカ共和国で開催されるWBA総会での決定を待ちましょう。
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by the_leaping_hare | 2008-09-23 02:10 | Box

トリプル世界戦・その3 衝撃

e0042386_21342811.jpg「WBC世界ミニマム級タイトルマッチ」(9月15日・パシフィコ横浜)
王者:新井田豊(横浜光)●TKO4回1分59秒○同級1位:ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)

前戦の感動の余韻が残る会場で,必死に涙を堪えようとしているうちに始まったメインイベント。夢見心地から現実に一気に引き戻されるようなとてつもないインパクトがありました。ニカラグアという国は時にとてつもないボクサーを生み出しますな。ローマン“Chocolatito”ゴンサレスのあまりの強さに痺れました。

日本に上陸した“怪物挑戦者”ということでは02年3月9日,日本武道館でWBA世界Sフライ級王者のセレス小林(国際)を5度倒し,22戦全勝全KOで世界王者となったアレクサンドル“Explosivo”ムニョス(ベネズエラ)が引き合いに出されたりしますが,攻撃力は桁違いだったもののディフェンスやペース配分など随分と付け入る隙のあったムニョスに比べ,ロマゴンの完成度の高さには諦めを覚える以外ありませんでした。個人的には90年10月25日,WBC世界ストロー級王者・大橋秀行(ヨネクラ)を子供扱いして5回2分で仕留めたリカルド“Finito”ロペス(メキシコ)級の衝撃でした。凄いものを目の当たりにしたという感じです。

攻撃の起点となる左ジャブの精度,スピード,伸びすべてが一級品。このパンチを当ててから左フックを上下に繋ぎ,相手のガードが破綻したところで右を入れる。メキシコ製グローブの効用もあり,新井田の右目を腫れさせて4回にストップ。流れるようなコンビネーションとそれを可能にする下半身の安定感。しっかりした構えと万が一の偶然も許さない高いガード。ミニマム級にしては体も大きく,どこをどう見てもロマゴンには隙がありません。

試合自体は相当に見応えがありました。個人的には今年,日本で行われた試合の中でベストバウト。これぞ世界王者とトップコンテンダーの戦いといえるものでした。あれほど恐ろしいパンチを打ってくる相手に勇敢に向かっていったV7王者の意地。潔かったし,美しかった。とてもじゃないが真似のできない高速左トリプル。おおよそ最軽量級とは思えない試合が展開されました。王者の,そして敗者の美学をここに見ました。
見る人が見れば当然理解できることですが,「新井田だからここまでやれた」という試合です。それでいてこの結果なのです。伝説の幕開けに立ち会った衝撃に奮えました。
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by the_leaping_hare | 2008-09-22 04:43 | Box

トリプル世界戦・その2 感涙

e0042386_21342174.jpg「WBC世界Sバンタム級暫定王座決定戦」(9月15日・パシフィコ横浜)
同級2位:西岡利晃(帝拳)○判定3−0●同級3位:ナパーポン・ギャットティサックチョークチャイ(タイ)

この試合を観るために横浜まで向かったのだが,待ちに待った瞬間を目にすると,もう言葉にならなかったね。世界王者になるべき選手がようやくなった。32歳。五度目のチャレンジ。本当に長かった。
勝者のコールを受けて涙を流す新王者。勝者をリング上で讃えるかつての宿敵・ウィラポン。太陽のように輝くベルトを巻いて九カ月会っていなかった愛娘を抱く。「パパ,セカイチャンピオン,オメデトウ」。気持ちよく泣かせていただきました。

今回こそ勝つと信じていました。ナパーポンの試合は03年11月22日,ロサンゼルスでオスカル・ラリオス(メキシコ)の保持するWBC世界Sバンタム級に挑んで10回TKO負けした試合くらいしか見たことがありませんが,戦績ほどの怖さはない。ラリオスの猛攻を止められず防戦一方に陥り,タフさを示すことくらしかできなかったあの試合。同じジムで寝食までもを共にするウィラポンに戦い方は近いが,ウィラポンが「西岡対策」として用いた細かなテクニックまで使えるようには見えない。また,ラリオス戦から判断する限り,敵地でタイ国内と同様の強さを発揮できるようにも思えない。西岡はU2の『DIiscotheque』で入場。真っ赤なガウン,シルバーのトランクスで最後の挑戦となるリングに向かった。

初回。勝利への期待が確信に変わる。ここ数戦と同じく頻繁に立ち位置を変えて多彩なパンチを打つ西岡の動きは悪くない。様子見もせず,積極果敢に仕掛けていく姿勢もいい。一方のナパーポンは想像以上にスピードがない。西岡には右へ大きくステップを切り,相手から見て左側の死角に入り左ストレートを打ち込む得意な攻撃パターンがある。これは右構えの選手にとって厄介なのだが,制限する方法として西岡が右に動く瞬間に左フックを引っ掛ける手がある。しかしナパーポンに左フックはなかった。また,ウィラポンが多用したノーモーションの右ストレートをジャブのように突く「サウスポー殺しの右」も使ってこない。ローテンポの左ジャブから右ボディストレートを単調なリズムで繰り返すだけだ。この右ボディは強いのだが,スピードがないためサイドに動ける西岡が捕まることはない。ナパーポンは恐ろしくタフで,表情もまったく変わらないので倒すことは難しいかもしれないが,確実に判定で勝てると思った。

8回を終えて二度目の中間採点が発表される。おれは80−72の西岡のフルマークだったのだが,聞いてビックリ。ジャッジの一人はフルマークでも残る二人が77−75の西岡の2ポイント差。つまり終盤4回のうち最低でも2回を抑えないと西岡の勝ちはない。ここで「根性&玉砕」至上主義の帝拳の悪い伝統が出る。
8回までのスタイルではポイントを取れないと判断したのか,脚を止めた打ち合いに作戦を変更。西岡のサイドへの動きに手を焼いていたナパーポンにとっては願ってもない展開で,ボディ打ちで攻勢に出る。9回,10回は取られたと思った。つまり二人のジャッジではポイントが並んだと思ったのだ。「西岡はなんて運がないんだ」と頭を抱えたところ,幾度も地獄を見ながらも,決して世界を諦めなかった男に,最後の最後で勝負の女神は微笑みました。
10回終了間際,ボディへのダメージもあり,動きの鈍い西岡にナパーポンは左アッパー,右ショート,左フックのコンボを入れる。三発目の左フックは後頭部を擦る程度だったが,水と汗で濡れたキャンバスの影響もあって西岡は脚を滑らせて倒れる。ダウンを取られてもおかしくないタイミングだったが,ケニー・ベイレス主審(米国)は「スリップ」の裁定。これが勝負を分けた。もしダウンと判断されていたらマイナス2ポイント。ナパーポン陣営にも余裕が生まれることとなり,11回に強引に出てバッティングの減点をもらうこともなかったのではなかろうか。そのバッティングで右目上古傷を切った西岡だが,試合終盤での出血は展開には影響がない。むしろドクターチェックの時間だけ休め,しかもWBCルールで出血させたナパーポンには減点1が科せられるとなればラッキーだった。この瞬間,西岡の勝ちが決まったと思った。もう倒すしかなくなったナパーポンは最終回にはプッシングの反則で再び減点1を重ねた。
冷や汗ものの終盤でしたが,終わってみれば公式ジャッジではなぜかラスト4回,西岡はほとんどポイントを失っていませんでした。117−109が二者,119−107が一者の大差判定勝ち。なんだかよくわからない採点でした。
もう,涙,涙,涙の試合後のセレモニー。認定書授与では林有厚コミッショナーが,試合前のコミッショナー宣言に続いてまたも「ナパーポン・ギャットティサックチョークチャイ」のところで噛む。歓喜のリングでは,これも微笑ましい一幕でした。

01年12月の左アキレス腱断裂後,フットワークが使えなくなり,特にウィラポンとの四戦目は悲しいくらいにファイター化してしまった西岡にかつての動きを期待するのは無理だと思ったものでしたが,昨年あたりから復活の兆しは見せていました。
“スピードキング”という愛称を持つ西岡ですが,この選手の持ち味は純粋なスピードではありません。全盛期からしてケタ違いのスピードがあったわけではないし,西岡より速い選手はいくらでもいます。おれもそうですが,この選手に魅せられるのは,まるで日本刀を思わすような一撃必殺の左ストレート。相手のパンチに合わせて放つ戦慄のカウンターパンチ。いずれにせよ踏み込みの鋭さに起因するパンチの切れなのです。
西岡は若い頃よりも今の方が強いとおれは思っていましたが,今回,世界レベルの相手との試合を見て,やはり踏み込みの鋭さ,パンチの切れは落ちていると感じました。経験に裏打ちされたポジショニングの巧みさ,パンチの的確な使い分けでそれをカバーしていました。

正規王者のイスラエル・バスケス(メキシコ)は1位のラファエル・マルケス(メキシコ)との三度に渡る激闘が祟って休養中。帝拳・本田会長があれほど明言しているところからして西岡の正規王者昇格は間違いないでしょう。そう,チャンピンロードは始まったのです。
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by the_leaping_hare | 2008-09-21 01:32 | Box