「G1・SSシリーズ風光る」の初代王者には伏見俊昭が輝きました。圧倒的な強さでしたが、現代競輪の問題点も露呈するレースだったと思います。
まず拍子抜けしたのが関東の並び。選手紹介で平原康多−武田豊樹で並びました。すでにGP出場権のある武田が先頭になり、平原ー神山雄一郎を引き出すレースをすると読んだ人が多かったのか、選手紹介までの前売りでは平原−神山の1−7が1番人気。選手紹介の時点で紙くずと化した車券を購入した方、ご愁傷さまでした。さらには慌てて武田ー神山や武田−平原といった車券を買い足したお馬鹿さんもご苦労さまでした。前後は微妙で選手紹介までにははっきりさせるとコメントしていただけに選手には罪はありませんが、出走数10分前の選手紹介で明らかにすればいいというのもどうかと。選手紹介を入念に見るほど暇な客ばかりでないということをJKAは理解すべき。大きいレースになればなるほど前売りで買っとこうという客が多いのだから。
そしてレースですが、平原−武田−神山が前受け。小嶋敬二ー合志正臣に単騎の新田康仁が続く。山崎芳仁−伏見−佐藤友和は後ろ攻めで周回を重ねる。赤板で山崎が上昇し、打鐘で先行態勢に入る構えを見せる。平原は一旦退くが、インを急上昇。伏見をしゃくってあっさり番手を奪取すると、ペースを落とした山崎を交わしてホームから駆ける。しかし武田が平原の突拍子もない動きに付いていけず、番手には小嶋社長が嵌っていたという理解不能なレース。新田が2コーナー7番手から捲り上げたのに合わせて小嶋社長が番手捲り発動。優勝は決まったと思いきや、遥か後方8番手にいた伏見がとんでもない脚で飛んできたというもの。2着は小嶋、3着には伏見追走の友和。
伏見の強さはケタ違いでしたが、番手回りの選手がこうもあっさりと連結を外すのは好きではありません。山崎は気の毒でした。
展開は読めるはずもありませんが、一走目の脚を見れば3連単で取れた車券。おれは今開催は買わないと決めていたので、買っていませんが。
そして我らがトリニータは大宮に完敗して、泥沼の七連敗。釈然としない子供の日となりました。
アイスでも食って頭を冷やした次第です。