四代目、五代目、六代目山口組直参、09年10月に六代目山口組を除籍、引退した静岡県富士宮市を本拠に置く元後藤組組長・後藤忠政(本名・忠正、得度名・忠叡)氏の「俺が世に出す最初で、最後の本になるだろう」(まえがきより)という著書。50時間に及ぶインタビューからの口述起こしを中心に構成されている。
アマゾンの売り上げランキングで1位を獲得していたが、不都合なことを公にされた宗教団体が買い占めに走っているなどとも囁かれる話題作。元やくざの一代記なので、当然ながら表に出すことのできる話はその人生の一部なのだが、といっても創価学会との関係などデンジャラスなエピソードが列挙されている。島田紳助あたりを“小チンピラ”とぶった斬るところなど爽快。実におもしろい。
ボクシングファンとしては「袴田事件」の映画「BOX 袴田事件 命とは」(監督:高橋伴明)を企画、私財を投じて制作したことも見逃せません。しばらくしてから関西での上映も始まるようなので観に行きます。