「47NEWS」より
大津市の目片信市長は17日、市議会特別委員会で、赤字経営が続く「大津びわこ競輪」を2010年度末で廃止する方針を表明した。市長は「今後も赤字経営から脱する見込みがない。市政にこれ以上影響を与えないためには廃止せざるを得ない」と述べた。
市公営競技事務所によると、同競輪場では人気があるG1の高松宮記念杯競輪などを開催。しかし車券売り上げの伸び悩みから、09年度までの累積赤字は約18億3千万円に膨らみ、市は経営改善が難しいと判断した。
大津市は1950年に県と共同で競輪事業に参入し、89年からは市が単独で開催している。2004年度に初めて単年度赤字を計上して以降、赤字が続いている。
高松宮記念は年間車券売上額の約7割を占めるが、今年の売上額は前年比約13%減の約107億円にとどまった。累積赤字は10年度末に26億円近くに上る見込みという。
2010/09/17 10:21 【共同通信】
押尾事件の判決より数段ショッキングなニュースです。G1開催をほぼ確約されている競輪場の廃止が正式に決定しました。
競輪場の廃止は今年3月31日で幕を閉じた花月園以来。これで全国45場となりますが、この流れはますます加速すると思います。
びわこについては唐突に出た話ではなく、今年の宮杯前から言われていたこと。何の策も打てず、“延命”すら施せないところにも競輪界の現状が表れています。
ここ数年訪れていませんが、初めて車券を購入したG1が2001年5月26日から開催された「第52回高松宮記念杯」でした。04年の55回大会、松本整のあの意地の優勝&引退レースも生で観ました。
今回の決定で11年6月2日に開幕する「第62回高松宮記念杯」の開催権も返上。代替開催場について早急に協議することになります。

「第52回高松宮記念杯競輪」の記念オレンジカード。オレンジカードというところが過ぎた時代を感じさせます。